テ・ジナ「永遠のライバルよ さらば」…故ソン・デグァンさんに追悼の辞

「認知症の妻もソン・デグァンさんのことを覚えていて泣いている」

テ・ジナ「永遠のライバルよ さらば」…故ソン・デグァンさんに追悼の辞

 トロット(韓国演歌)歌手テ・ジナ(71)が、ライバルであり、親友でもあった歌手ソン・デグァンさんとの永遠の別れを涙で告げた。

 テ・ジナは9日午前、ソウル市鍾路区のソウル大学病院葬儀場で、大韓歌手協会の会長を務めたことのあるソン・デグァンさんの告別式で追悼の辞を述べ、ソン・デグァンさんへの思いを伝えた。

◆【写真】トロット歌手ソン・デグァンさんの告別式

 ソン・デグァンさんが7日に亡くなってから、食事ができずに酒ばかり飲んでいるというテ・ジナは「兄さんが天国に行ってしまったら、番組に出るのもあまり面白くない気がします」と言って目を赤くした。

 認知症になった自身の妻イ・オクヒョンさんにテ・ジナが「ソン・デグァンさんが亡くなった」と伝えたところ、「どうして? なんで?」と聞き返したという。テ・ジナは「妻を抱きしめて泣きました。兄さんは私たちととても親しくしていたから、(他のことを)覚えていない妻も兄さんのことは覚えているのかな」と言葉を詰まらせた。

 ソン・デグァンさんと「ライバル・ディナーショー」を計画していたというテ・ジナは「セットリストを組んでいるところだったのに、その翌日に亡くなりました。今でも信じられない」と吐露した。

 テ・ジナは最後に、ソン・デグァンさんの遺影を見て手を振った。そして、「デグァン兄さん、さようなら。兄さんは永遠の私のライバルです」と叫んだ。

 番組などで「トムとジェリー」のように言い合ったり、冗談を交わしたりしていたソン・デグァンさんとテ・ジナはとても親しくしていた。ソン・デグァンさんはあるインタビューで、「2020年に胃かいようで手術を受けた時、テ・ジナが『ゆっくり休んで』と言って数千万ウォン(数百万円)渡してくれた」というエピソードも披露した。ソン・デグァンさんは晩年まで借金のために多数のイベントに出演していた。

 ソン・デグァンさんは体調不良で病院を訪れ、治療中に心臓マヒを起こして7日に死亡した。78歳だった。

◆【写真】明るくほほ笑むソン・デグァンさんの遺影

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イ・ジェフン記者
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