「公営放送なのに嘆かわしい」 KBS、ドラマ撮影のため文化財に釘打ち

「公営放送なのに嘆かわしい」 KBS、ドラマ撮影のため文化財に釘打ち

 【Pickcon】KBSが、ドラマ撮影の過程で文化財に釘を打ったことが発覚し、物議をかもしている。

 ある建築家が最近、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のチャンネルを通じて「屏山書院(安東)でKBSドラマ『ナムジュの初夜を過ごしてしまった』(チョン・ソンヨン脚本、イ・ウンヒ演出)の撮影現場を目撃したが、その過程で撮影スタッフが文化財に釘を打っていた」と暴露した。

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 この建築家は、屏山書院が史跡第260号かつ国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産にも登録されている貴重な文化座であることに言及し「複数のスタッフが、明かりをつけるために木の柱に釘を打っていた。見回すと、既に晩対楼の柱にはかなり多くの明かりが吊り下げられており、かなり年配の紳士の方がスタッフに抗議をしていて、ちょっと見ていられず、わたしも文化財をあのように傷つけてもいいのかと加勢した」と、当時の状況を伝えた。

 だが、作業を進めていたスタッフたちは「既に安東市の許可を受けた」と、逆に腹を立てて食って掛かってきた。そこで安東市庁文化遺産課に通報した後、国家遺産庁をはじめMBC、JTBCなど報道機関に情報提供したという。

写真=オンライン・コミュニティより
▲ 写真=オンライン・コミュニティより

 さらにこの人物は、周囲の知人に助けを求めたところ、こういうトラブルがたびたび起きていることを知り、「特に近代の遺跡では撮影目的で柱や壁などの解体までやるケースがあると、さらにとんでもない話を聞いた。韓屋(韓国の伝統建築)の住まいでも釘1本打つのにかなりためらうというのに、文化財ならなおさら細心の注意を払うべきではないか」と語った。

 また「文化財を撮影場所として許可することも果たして正しいのか疑問」とした上で「しかも公営放送KBSのドラマ撮影の過程でこんなことが起きているというのが嘆かわしい」と記して締めくくった。

 同タイトルのウェブ小説を原作とするKBS第2新ドラマ『ナムジュの初夜を過ごしてしまった』は、平凡な女子大生の魂が宿ったロマンス小説内の端役が、ナムジュと一夜を過ごすことで展開する物語を描いたロマンス・ファンタジー。ソヒョン、オク・テギョンらが出演を決めている。

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ハ・ナヨン記者
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