訃報:「韓国映画界の塩」と言われたベテラン女優チョン・スクさん=98歳

訃報:「韓国映画界の塩」と言われたベテラン女優チョン・スクさん=98歳

 【NEWSIS】ベテラン女優のチョン・スクさん(本名チョン・ガプレ)がこの世を去った。享年98歳。

 チョン・スクさんは9月29日午前、老衰のため息を引き取ったという。映画関係者らが1日に発表した。

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 1955年に映画『不死鳥の丘』で端役を務め、女優人生を歩み始めたチョン・スクさん。結婚式の場面に子どもをおんぶして登場する役だった。『食客2 優しいキムチの作り方』(2010)、『行こう、バラ旅館へ』(2013)、『それだけが、僕の世界』(2018)など、2010年代までにおよそ500本の映画で助演や端役を務めた。チョン・スクさんは母親役を主に引き受けてきた。厳しかったり優しかったり、さまざまな母親を演じた。

 1992年の第30回大鐘賞では『わたしは君を天使と呼ぶ』で特別演技賞を授与された。2001年の第39回「映画の日」記念式典では功労映画人に選ばれた。同年、日本映画『ホタル』に韓国人のおばあさん役で出演した。舞台『嫁入りの日』で主人公を務めたこともある。

 『行こう、バラ旅館へ』のシン・ジョンギュン監督も「地方で撮影するときは1万ウォン札を1枚、こっそりポケットに入れてくださったチョンさん。僕はこの方を映画界の塩だと思う」と追悼した。

 チョン・スクさんの出棺は10月1日、厳かに執り行われた。

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イ・ジェフン記者
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