【NEWSIS】通算観客動員数1000万人を記録した映画が60周年を迎えた百想芸術大賞を総なめにした。『ソウルの春』(キム・ソンス監督)が大賞などを、『破墓』(チャン・ジェヒョン監督)が最も多くの賞を受賞した。さらに、動画配信サービス「Disney+(ディズニー・プラス)」オリジナルシリーズ初のヒット作『ムービング』はテレビ部門の大賞に輝いた。
『ソウルの春』は7日、ソウル市江南区のコンベンション・センター「COEX」で開催された「第60回百想芸術大賞」授賞式で、映画部門の大賞をはじめ、最優秀男優演技賞(ファン・ジョンミン)、作品賞の計3冠に輝いた。キム・ソンス監督は「昨年の封切り時、映画館がガラ空きで心配していましたが、幸いにも多くの観客の皆さんが来てくださいました。『ソウルの春』はうっぷんが爆発する映画なのに、皆さんがたくさんの周囲の方々に勧めてくださり、1000万人を超える観客が入りました。皆さんにあらためて感謝します」とあいさつした。
『破墓』は監督賞(チャン・ジェヒョン監督)、最優秀女優演技賞(キム・ゴウン)、芸術賞(キム・ビョンイン)、新人演技賞(イ・ドヒョン)の計4冠に輝いた。イ・ドヒョンは初めての映画出演で新人賞を受賞したとのことで、なおのこと意義深い。昨年8月に韓国空軍軍楽隊に入隊し、来年5月13日に除隊する予定だ。
また、今年の授賞式では昨年亡くなった俳優イ・ソンギュン(1975-2023年)を追悼する時間も設けられた。イ・ソンギュン主演映画『眠り』(ユ・ジェソン監督)と『キリング・ロマンス』(イ・ウォンソク監督)が映画部門の脚本賞にノミネートされた。プレゼンターの女優チョン・ウヒは「ノミネートされた2作品でイ・ソンギュン先輩の姿を見ることができます。作品で見せてくださった先輩の演技は永遠に私たちの胸の中に残るでしょう」と哀悼の意を表した。
『ムービング』はテレビ部門の大賞をはじめ、脚本賞(カン・プル)、新人演技賞(イ・ジョンハ)の計3冠に輝いた。NETFILIX(ネットフリックス)オリジナルシリーズ『マスクガール』のアン・ジェホンとヨム・ヘランはそろって助演賞を受賞した。
◆【写真】チョン・ウソン&ファン・ジョンミン登場 『ソウルの春』光州舞台あいさつ