暗いソウル鍾路の夜、明かりの消えた楽園商店街。髪はオレンジ色で赤紫色のダウンコートを着た身長172センチの女性が捨てられていた紙コップを拾い、ストローをさして一口飲む。カメラはその後を追い、全身を映し出す。足首ほどの長さのロングダウンコートの中に、この女性は丈の短いトップスとショーツのみを身に着けている。気恥ずかしいというより、次元の違う世界に来たようだ。後ろで点滅する緑の信号も異国的だ。古びた楽園商店街の横断道路が、まるでゲームの中の迷宮のようだ。
◆【写真】とげ付きの蔓の冠をかぶったLE SSERAFIM…見慣れぬか弱い姿
この動画の主人公は、女性アイドルグループLE SSERAFIMのメンバー、ホ・ユンジン。LE SSERAFIMにとって3枚目のミニアルバム「EASY」の予告編「Good Bones」のワンシーンだ。人気CM監督のユ・グァングェンが演出を担当した。LE SSERAFIMは鍾路や乙支路などを舞台に暗い路地や地下室を歩き回る。映画のような映像美を基に、ファッションショーのようなランウェイが印象的だ。燃えた翼を気にも留めないカズハ、鼻血を流したサクラ、豪快にダンクシュートをするキム・チェウォン、階段で転がるホン・ウンチェ。しかし、最も衝撃だったのは、横断歩道を横切るホ・ユンジンの「ランジェリー・ルック」だ。
「ノーパンツ・コーデ」「パンツレス・コーデ」は昨年、米国ハリウッドやファッション界で話題を呼んだファッションだ。「恥ずかしい」という人もいるだろうが、とにかくこのパンツ(ズボン)を履かない「ノーパンツ・コーデ」は、ランウェイやレッドカーペットをはじめ、ロサンゼルスの街中に広まり、韓国のアイドルにまで伝わった。
ファッションに対する好き嫌いはさておき、話題性は十分だ。LE SSERAFIMのトレーラー映像は公開当日の午後6時、ユーチューブ・ワールドワイド・トレンド1位を占めた。
◆LE SSERAFIM、新譜「EASY」コンセプト写真第1弾公開