【NEWSIS】文化芸術人連帯会議が12日、「俳優イ・ソンギュンさんの死と向き合う文化芸術人たちの要求」声明文を発表した。
この日、ソウル市中区のプレスセンターで行われた記者会見には、ポン・ジュノ監督、チャン・ハンジュン監督、歌手ユン・ジョンシン、俳優チェ・ドクムン、キム・ウィソンらが出席した。
◆【写真】イ・ソンギュンさんの死と向き合う文化芸術人たちの要求発表記者会見
メンバーたちは「10月19日に最初に報道された後、10月23日に正式に立件され、その後2カ月間、イ・ソンギュンはいかなる保護もなく、メディアに取り上げられてきた」とした上で「簡易試薬検査の結果、国立科学捜査研究院による精密鑑定の結果、事件への関連性や証拠能力の有無の判断が難しい録音ファイルなどが大衆に公開された」と説明した。
そして「これまで2カ月間にわたりイ・ソンギュンに加えられた過酷な人格殺人について、立場を表明するのが最小限の道理」と主張した。
文化芸術人連帯会議は捜査当局に対し、「故人の捜査に関する内部情報が最初に露出した時点から死亡に至るまで2カ月間、警察の保安に少しも問題がなかったのか、関係者たちの徹底した真相究明を求める」との考えを示した。
さらに「故人が国立科学捜査研究院による精密鑑定で薬物の陰性反応が出た後、KBSの報道には多数の捜査内容が含まれていたが、どのような経緯でこれが提供されたのか、詳しく明らかにすべきだ」とした上で「故人の警察出頭情報を公開し、故人がメディアに露出しないよう備えるいかなる措置も取らなかったのが適法なのか、はっきりと明らかにしてほしい。そうすれば、第2、第3の犠牲者を防ぐことができる」と主張した。
また、イ・ソンギュンさんの私生活が収められた録音ファイルを公開したKBSの報道に言及し、「公営放送として、録音ファイルの報道が国民の知る権利のための報道だと確信できるのか」と問い返した。
そして「言論およびメディアは報道目的に合致しない記事の内容を直ちに削除してほしい」と求めた。
また、文化芸術人連帯会議は政府や国会に対し、「たとえ捜査当局による捜査手続きが適法だったとしても、今回の事件について沈黙してはならない」とした上で「刑事事件公開禁止と捜査に関する人権保護のための現行法令に問題点はないのか点検し、必要な法令の再改定作業に着手すべきだ」と要求した。
文化芸術人連帯会議は「われわれはこれらの要求と質問に納得できるだけの答弁があるまで、活動を止めない」と主張した。