【ソウル聯合ニュース】BTS(防弾少年団)をはじめ多数の人気グループを抱える韓国の総合エンターテインメント企業、HYBE(ハイブ)の所属アーティストが相次いでアルバムや楽曲の売り上げで記録を塗り替え、ヒットを飛ばしている。
HYBEによると、BTSのメンバー、JUNG KOOK(ジョングク)のファーストソロアルバム「GOLDEN」は、韓国のCDセールス集計サイト、ハントチャートの集計で発売日(11月3日)に214万7389枚、発売初週に243万8483枚のセールスを記録し、K―POPソロ歌手の最多記録を更新した。
「GOLDEN」はK―POPソロ歌手のアルバムとしては初めて米国で発売初週の売上枚数が20万枚を超える記録も達成した。HYBEは「米現地法人のHYBEアメリカのネットワークを基盤に、ラトー、ジャック・ハーロウといった有名アーティストとのコラボを通じて上質の曲とパフォーマンスを披露した結果だ」と説明した。
今月17日に発売されたENHYPEN(エンハイプン)のミニアルバム「ORANGE BLOOD」の発売初日の売上枚数は138万3292枚で、前作の発売初週の売上枚数を上回った。
SEVENTEEN(セブンティーン)が先月23日にリリースしたミニアルバム「SEVENTEENTH HEAVEN」は発売初週に509万1887枚を売り上げ、K―POPアルバムでは初めて初週販売枚数が500万枚を超えた。
音楽配信サイトでもHYBE所属アーティストの楽曲がヒットを続けている。
先月27日にリリースされたLE SSERAFIM(ル セラフィム)初の英語曲「Perfect Night」は韓国最大の音楽配信サイト・メロンのチャート「トップ100」で1位を記録した。K―POP女性グループが英語曲で同チャート1位を獲得したのは初めて。
NewJeans(ニュージーンズ)は昨年7月のデビュー以来、「Hype boy」「Ditto」「OMG」「Attention」など次々とヒット曲を出している。「Ditto」はメロンの「トップ100」で1位在位期間の最長記録を更新した。
HYBEは、このところ韓国歌謡界で「K―POP危機論」が浮上している中で成果を出し続け、注目を集めている。
HYBEは、所属アーティストがコアなファンだけでなくライトなファンも引きつけ、中国市場の不確実性にもかかわらず目を見張るような成果を上げているとし、これが「数年前から展開してきた拡張戦略の成果」だと説明した。
HYBEはここ数年間、米総合メディアグループのイサカ・ホールディングス、米ヒップホップレーベルのQCメディアホールディングスを買収し、ラテンアメリカ法人を設立するなど海外への事業拡大を図ってきた。
また、米ユニバーサルミュージックグループ(UMG)傘下のゲフィン・レコードと手を組み、グローバルガールズグループのメンバーを選抜する公開オーディション「ザ・デビュー:ドリームアカデミー」を実施。新グループ「KATSEYE」を誕生させた。
HYBE関係者は「地道なM&A(合併・買収)やグローバル音楽企業との協業でトップクラスの作曲家やプロデューサーとのネットワークを構築した」とし、K―POPの市場規模を拡大させる努力を続けていくと話している。