【NEWSIS】韓国検察が、違法薬物使用の疑いが持たれている俳優のユ・アイン(本名:オム・ホンシク)に対する逮捕状を再請求したことが分かった。
ソウル中央地検強力犯罪捜査部は18日、麻薬類管理に関する法律違反(向精神薬)、証拠隠滅教唆、犯人隠匿などの容疑で、ユ・アインと、知人の美術作家に対する逮捕状を請求したと発表した。美術作家には特定犯罪加重処罰法上の報復脅迫容疑も適用された。
検察は逮捕状再請求の事由について「証拠隠滅の状況が広範囲に確認されたため」と説明した。
ユ・アインは2020年からソウル市内の病院で美容施術目的の睡眠麻酔と偽って、約200回にわたり総額5億ウォン(約5570万円)相当のプロポフォールなど医療用麻薬類を常習的に購入・使用していた疑いが持たれている。また、睡眠薬およそ1000錠を他人名義で違法に処方を受けて使用した疑いもある。
ユ・アインは美術作家ら4人と共に、米国でコカインや大麻などの薬物類を使用した疑いも持たれている。
検察はまた、追加の捜査を通じ、ユ・アインが薬物関連の捜査中に知人に証拠隠滅を指示したり、米国現地で同行者らに大麻の使用を強要したりした疑いがあることも突き止めた。
美術作家についても、ユ・アインと自分の犯行を隠蔽するために共犯を海外に逃亡させたり、共犯者らに供述を覆すよう懐柔・脅迫したりした疑いを追加して逮捕状を請求した。
韓国警察は以前、二人に対する逮捕状を申請したが、裁判所は「犯行に関連する証拠が既に相当数確保されており、被疑者も基本的な事実関係自体はかなりの部分で認めている」としてこれを棄却した。警察は今年6月9日に二人を在宅のまま書類送検。7月10日には二人と共に米国で大麻を使用した疑いが持たれているYouTuberも書類送検した。
一方、韓国検察はユ・アインや美術作家をはじめ韓国国内にいる被疑者の捜査を進めると同時に、海外に逃亡した共犯らに対する捜査も続けていく予定だ。