【NEWSIS】大学の学園祭での公演中にわいせつなしぐさを見せたとして、ガールズグループMAMAMOO(ママム)のファサ(28)を告発した保護者団体の代表が、問題の公演について「多数の人々を対象にしたテロ」と批判した。
韓国の学生保護者人権保護連帯のシン・ミンヒャン代表は11日、CBSラジオの『キム・ヒョンジョンのニュースショー』で「ファサは公演の振り付けとは全く関係のない行為をした。これは公然わいせつ罪のわいせつ行為に当たる」と主張した。
さらに「露出狂は軽犯罪処罰法によって処罰を受ける」として「ファサの場合、さらに多くの不特定多数の大衆が見ていたため、見方によっては露出狂よりも悪影響がある」とした。
シン代表はその上で「いくらパフォーマンスでも、場所と人を考えて行われるべきであり、予想外の場所で、多数の人々の前でテロと同様に行われてはならない」として「芸術という名があれば、いかなる行為も許されるのか、若い学生がいることが明白な空間で行われていいものかどうか、聞きたい」と話した。
また「ファサが(わいせつパフォーマンス騒動で)『自分に対する悪質コメントが殺到している』と言っているが、それなら観客がファサから受けた心の傷についてはなぜ責任を負わないのか、ファサが反省していない様子なので、その点に実はとても困惑している」とも話した。
一方、ファサのパフォーマンスを芸術と判断すべきとの反論も飛び出した。「自分の子」ばかり重視する保護者らの過剰な介入だという意見だ。この日、同じラジオ番組に出演した大衆文化評論家のキム・ホンシク氏は「学園祭の当事者である大学生が問題視しているのなら公論化すべきだが、今回の告発は、現場にいたわけでもない第三者の保護者団体によって行われた」とした上で「モンスターペアレントが芸術の自由に対して過剰に介入したケースといえる」と指摘した。
キム氏はさらに「まるで観客のいる公演会場で、保護者という理由だけで『子どもを保護する』といって警察を伴って乱入してきたケースとも考えられる」として「10代のアイドルがダンスで性的なしぐさをする例など、10代の性の商品化は徹底的に阻止すべき。しかし今回は、20代のファサが大学生のための学園祭で見せたパフォーマンスだということを考えなければならない」とコメントした。
ファサは今年5月、成均館大学人文社会科学キャンパスで行われた学園祭に出演。ホットパンツ姿でステージに立ったファサは、脚を横に開いて座り、手を舌でなめるまねをして体の特定部位を手でなでるしぐさをした。保護者団体は、この振り付けが観客の性的羞恥心を誘発したとして、ファサを警察に告発。ファサは先ごろ、警察の事情聴取を受けた。