【NEWSIS】脚本家キム・ウニと女優キム・テリがタッグを組んだドラマ『悪鬼』(SBS)が、10%に迫る視聴率で順調な滑り出しを見せた。
23日放送された『悪鬼』第1話の視聴率は全国世帯基準で9.9%を記録した(24日、ニールセン・コリア調べ)。
緻密にミステリーを織り込むキム・ウニ特有の手法が最初から光を放った。自分とそっくりの姿をした悪鬼に操られ命を失ったク・ガンモ(チン・ソンギュ)のオープニングから、悪鬼が見えるようになったク・サニョン(キム・テリ)のエンディングまでが、休む間もなく続いた。
何よりも赤いテンギ(布飾り)、玉かんざし、黒いゴムひも、青い甕のかけら、ガラス瓶、しめ縄など、民俗学的な素材が謎を呼び起こす糸口として暗示され、好奇心を刺激した。民俗学的なものを土台に展開する「オカルト・ジャンル」の韓国的なパラダイムが新鮮だ、と評価されている。
物語を引っ張るキム・テリとオ・ジョンセの演技も好評だ。キム・テリは公務員試験に備える平凡なサニョンの顔と、オーラ漂う悪鬼の姿を行き来しながら、「二つの顔」の演技に対する期待を高めている。「悪鬼が見えるおかしな教授」とささやく学生たちに対しても根気強く民俗学の価値を説き伏せたヨム・ヘサン教授役のオ・ジョンセは、慎重で繊細な演技を繰り広げた。
なお、『悪鬼』第2話はきょう午後に放送される。