【ソウル聯合ニュース】「何としても自分を発展させなければならないという気持ちと、褒められたいという気持ちで挑戦しました。自分だけの壁を壊そうと努力したことが前向きな変化を引き出しました」――。韓国の男性グループ、PENTAGON(ペンタゴン)のフイは17日、ソウル市内で報道陣の取材に応じ、韓国音楽専門チャンネルMnetのオーディション番組「ボーイズプラネット」への出演を終えた感想を打ち明けた。
2016年10月にPENTAGONのリーダー兼メインボーカルとしてデビューしたフイは、デビューから約7年となる今年2月、突然オーディション番組への出演を発表し、話題を集めた。
アイドルグループに再挑戦するには若くない29歳という年齢と、地上波の音楽番組で1位を獲得した経験もある有名グループのメンバーという点で、他のメンバーはもちろんK―POPファンの間でも少なからず波紋を呼んだ。
フイは激しい競争を勝ち抜いて最終回まで残り、最終順位は13位と再デビューには届かなかったものの視聴者に強い印象を残した。
関心を集めたオーディションの参加理由については「兵役を終えて(グループに)戻ってからもどかしい部分があった」として「もっと格好良いアルバムやステージを作るために必要なものがあるが、現実的な問題のせいでうまくいかなかったと感じた」と説明。「この番組のような挑戦をしてこそ変化の始まりになるのではないかと考えた」と語った。
新型コロナウイルスの感染拡大と社会服務要員(兵役代替服務制度の一つ)として服務する間にK―POP市場が「第4世代」と呼ばれるグループ中心に再編され、PENTAGONのメンバー、あるいは歌手フイとして生き残るためには大きな突破口が必要だったといえる。
フイは「僕もまた新たな変化と挑戦をしなければならない時期だった。この番組に挑戦できてとても満足だし、よくやったと思う」と話した。
番組が終わった今だから言えることだが、出演するかどうかを巡って約2週間悩み抜いたという。7年間活動したアイドルとしてのプライドをかなぐり捨てて練習生に戻らなければならない自分はもちろん、これを見守る他のメンバーやファンも悔しいのは同じだったからだ。
フイは「メンバーたちも(出演決定に)驚いたし、あまりよく思わなかった人もいた」と振り返り、「それでも最後には『お前はもう練習生だから俺たちを先輩と呼べ』と冗談を言ってくれた」と笑顔を見せた。
また、「ボーイズプラネット」の前身といえる「プロデュース101」を通じ、Wanna One(ワナワン)として再デビューしたNU'EST(ニューイースト)のファン・ミンヒョンがMCとして出演したことと、仲間の練習生がPENTAGONの「Shine」を課題曲として歌うのを見て複雑な心境だったと吐露した。
ファン・ミンヒョンは収録中に空き時間ができると、自分と同じ道を選んだフイに対し「すごく大変でしょう?」と慰めてくれた。フイは「Shine」を歌った練習生を見て「その日は家に帰りたかった」と振り返った。PENTAGONとして築いた7年間を全て捨て、原点に戻って再挑戦する現実に涙も出たという。
フイは「既にたくさん露出した人が再び新しい何かで売れるということは本当に難しいことだと感じ、学んだ」として「(PENTAGONでデビューの準備をしていた)10年前には指の角度までぴったり合わせるのが重要だったが、近ごろは個人の魅力や表現に集中している。後輩たちからたくさんのことを学ぶきっかけになった」と語った。
見習いたい練習生としては最終2位でデビューを決めたソン・ハンビンを挙げ、「実力もそうだが、人柄がとても素敵だった」と称賛した。
フイは、PENTAGONの今後の活動計画について「具体的にお話しすることはできないが、話し合いを続けながら準備している」とし、「『ボーイズプラネット』を通じて、つらいことが起きた時に素早くリカバーする方法を学んだ。僕の角ばった部分を削ってきれいにする『彫刻』のような過程だった」と強調した。