イ・ビョンホン スタンフォード大で講演

イ・ビョンホン スタンフォード大で講演

【サンフランシスコ聯合ニュース】韓国の俳優、イ・ビョンホンさんが米スタンフォード大で講演した。

 イさんは「韓流の未来(The Future of Hallyu):グローバル舞台の韓国映画」と題したカンファレンスで、自身の俳優人生について流ちょうな英語で語り、質問にも答えた。同校の学生やファンなど約300人が会場を埋めた。

 イさんは映画「JSA」「王になった男」、ドラマ「IRIS-アイリス-」「ミスター・サンシャイン」など、これまで数多くの作品に出演した。ドラマ「イカゲーム」のシーズン2にも出演する予定だ。

 イさんは、俳優としての地位を固めることになった作品「JSA」に出演する前はキャラクターに神経を使っていたが、同作品出演後は台本をより重要に考えるようになったと語った。

 オファーを受けたが出演できなかった作品も紹介した。「出演を断って後悔したことはあるか」との質問に対し、映画「パラサイト 半地下の家族」「オールド・ボーイ」「別れる決心」などに言及し、「既にほかの(映画などの)スケジュールが決まっていた」と語って大きく笑った。

 「オールド・ボーイ」は2004年のカンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞し、韓国映画の地位を飛躍的に高めた。「パラサイト 半地下の家族」は20年の米アカデミー賞で作品賞など4冠に、「別れる決心」は今年の「アジア・フィルム・アワード」で3冠に輝いた。

 出演作を選ぶときは感覚を重視するとし、「台本を読んだ瞬間の感情や感性がおもしろいと感じたときは(それに)従う方だ」と説明した。

 09年の米映画「G.I.ジョー」で果たしたハリウッド進出については「(ハリウッドは)私の演技のスキルについて真剣に考えなかった。彼らは06年に東京ドームで行ったファンミーティングで観客4万人が集まったのを見ただけだ」と振り返った。アジア市場進出のために自身を起用したと思うとし、その後、作品を通じて演技力が認められたと語った。

 イさんは「G.I.ジョー」にとどまらず複数のハリウッド作品に出演した。

 質問に対しほとんど英語で答えたイさんは「英語は高校2年のときに語学院に通っただけで、ハリウッドでもレッスンを受けたことはない。今日のために生まれて初めて2カ月間、英語の勉強をした」と話し、会場を笑わせた。

 映画であれドラマであれストーリーと監督が良ければ出演をためらわないというイさんは、米動画配信大手ネットフリックスなどオンライン動画配信サービス(OTT)について「韓国の俳優にとって大きな機会になっている」と述べた。

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