【NEWSIS】『チェイサー』(2008)、『哀しき獣』(2010)、『哭声/コクソン』(2016)などを手掛けたナ・ホンジン監督が、本格的に新作映画の制作に着手した。
ナ監督が演出する新作のタイトルは『HOPE』だ。孤立した港町「ホポ港」で展開するストーリーを描くミステリースリラーで、未知の存在によって心が破壊される危機に直面し、住民らが戦いを繰り広げることになる物語。ナ監督は今回の作品について「誰かの善意が最後には破局へと至る様子が、社会のあちこちで見られる」とした上で「今回の映画には、そうした現象を盛り込んでみようと思う」と語った。さらに「主題意識を映画の形式的側面に反映させ、これまで一度も見たことのない作品を披露する計画」とコメントした。
さらに『HOPE』には、超豪華キャストが出演する。韓国からはファン・ジョンミン、チョ・インソン、チョン・ホヨン、海外からはマイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデルが出演する。ファスベンダーは『X-MEN』シリーズのマグニートーとしてよく知られる俳優だ。スターであると同時に『HUNGER/ハンガー』『マクベス』『それでも夜は明ける』『SHAME-シェイムー』などでトップクラスの演技力を披露した演技派俳優でもある。ヴィキャンデルは2016年、『リリーのすべて』でアカデミー助演女優賞を手にした。また、釜山国際映画祭に何度も出席するなど韓国とも縁が深い。
『HOPE』は今年半ばに本格的な撮影に入る予定で、2025年の公開を目標にしている。