【NEWSIS】パン・シヒョク氏が創業し、現在は取締役会議長を務めている大手芸能プロダクションのHYBE(ハイブ)が、イ・スマン氏が創業したSMエンターテインメントの持ち株を買収することが決定し、K-POPエンターテインメント界に激震が走っている。
HYBEは「イ・スマン氏が保有する株のうち14.8%を4228億ウォン(約440億円)で取得することを決定した」と10日に公示した。取得金額はSMエンターテインメント自己資本の14.65%に当たり、取得方法は現金取得だという。
これにより、HYBEは今回の取引で一気にSMエンターテインメントの筆頭株主になることになった。SMエンターテインメントの取締役会では8日、インターネットサービス企業のカカオを対象に有償増資を決定し、カカオが9.05%の株を確保することになったが、HYBEがこれを上回ったものだ。
HYBEはSMエンターテインメントの少額株主が保有する株の公開買付けにも乗り出す。HYBE側は「K-POP市場における競争力強化と相乗効果創出のため取得を決定した」と説明している。
HYBEはBTS(防弾少年団)を筆頭に、SEVENTEEN(セブンティーン)、TOMORROW × TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)、ENHYPEN(エンハイプン)、fromis_9(プロミスナイン)、LE SSERAFIM(ル セラフィム)、NewJeans(ニュージーンズ)など、現在世界を席巻しているK-POPアイドルグループを多数抱えている。SMエンターテインメントも東方神起、SUPER JUNIOR(スーパージュニア)、少女時代、SHINee(シャイニー)、EXO(エクソ)、Red Velvet(レッドベルベット)、NCT(エヌシーティー)、aespa(エスパ)など世界で大きな人気を呼んでいるK-POPアイドルグループが多数所属している。HYBEによるSMエンターテインメント経営権買収で、K-POP業界は地殻変動を起こすものとみられる。