中国で「ユ・アイン麻薬使用容疑」リアルタイム検索1位…広告契約解除の可能性も

 俳優ユ・アインが麻酔薬「プロポフォール」を常習的に使用していた疑いで警察の事情聴取を受けたと報じられたことから、中国のメディアやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でも注目されている。

 8日夜から、中国最大のインターネット・ポータルサイト「バイドゥ(百度)」やSNS「ウェイボー(微博)」では「ユ・アイン麻薬使用容疑(#劉亞仁涉嫌吸毒#)」というハッシュタグがリアルタイム検索ワード・ランキング1位になった。ウェイボーでは、この検索ワードが9日午前2時(現地時間)に照会数1億6000万件を超えた。

俳優ユ・アインが広告モデルを務めている中国のファッションブランド「速写(CROQUIS)」の北京店。写真=北京、キム・ナムヒ特派員
▲ 俳優ユ・アインが広告モデルを務めている中国のファッションブランド「速写(CROQUIS)」の北京店。写真=北京、キム・ナムヒ特派員

 これは、「TV朝鮮ニュース9」が8日午後「韓国トップクラスの男性映画俳優がプロポフォールの常習的な使用容疑で警察の事情聴取を受けたことが確認された。出国禁止措置も取られた」と報道したのを受けてのものだ。この報道によると、ソウル警察庁は6日、麻薬類管理法違反の疑いで30代の映画俳優A氏を事情聴取したとのことだ。向精神性医薬品の流通を監視する韓国食品医薬品安全処が「A氏のプロポフォール処方が頻繁すぎる」として警察に捜査を依頼したことによるものだ。「警察はプロポフォール常習使用の有無などを確認するため、A氏の体毛などを国立科学捜査研究院に鑑定依頼した」と「TV朝鮮ニュース9」は伝えた。プロポフォールは静脈に投与される全身麻酔薬で、中毒性と依存性が高い向精神薬に分類されている。白い液体であることから「牛乳注射」とも呼ばれている。

 報道後、ユ・アインの所属事務所UAAが公式コメントを出し、ユ・アインがこのほど、プロポフォール関連で警察の事情聴取を受けたことを認めた。同事務所は「問題となる部分については積極的に説明する予定だ」との見解を明らかにした。

俳優ユ・アインが広告モデルを務めている中国のファッションブランド「速写(CROQUIS)」の北京店。写真=北京、キム・ナムヒ特派員
▲ 俳優ユ・アインが広告モデルを務めている中国のファッションブランド「速写(CROQUIS)」の北京店。写真=北京、キム・ナムヒ特派員

 所属事務所がプロポフォール使用容疑の俳優がユ・アインだと認めると、関連ニュースは中国のネット上やSNS上で大きな関心を集めた。中国の芸能メディア「新浪娯楽」は「韓国メディアが『30代トップ映画俳優が麻薬使用の疑いで事情聴取を受けた』と報道した後、この俳優がユ・アインだと明らかになった」と伝えた。

 ユ・アインのプロポフォール違法使用容疑が事実だと明らかになれば、ユ・アインの中国での活動に制約が出るものと予想される。中国では麻薬関連犯罪を厳格に処罰する。ユ・アインは現在、中国のファッションブランド「JNBY」傘下の「速写(CROQUIS)」で広告モデルを務めている。限韓令(中国における韓流制限令)の真っただ中にもかかわらず、同ブランドの店舗にはユ・アインの特大サイズの写真が掲げられていた。中国の一部メディアでは、「速写」がユ・アインとモデル契約を解除する可能性もあるとの見方を伝えている。

北京= キム・ナムヒ特派員
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