韓国の流通業界が塩を活用した商品を相次いで売り出している。塩は基本的に塩辛い味を出すが、甘みも引き立ててくれる。特に、甘じょっぱい味は若者たちに人気があり、中毒性が強いため、食品業界で続々とさまざまな商品が登場している。
ヘテ製菓はオリジナルの甘さに塩気を加えた甘じょっぱいチョコバー「ソルティッド・アーモンド・キャラメル」を売り出した。既存のチョコバー「自由時間」は、クッキーやアーモンド、ピーナッツなどのナッツ類に変化をつけながらも甘さにこだわっており、塩気を加えたのは、1990年に同スナックが発売されてから今回が初めてだ。MZ(ミレニアル+Z)世代の好みに合わせるための変化だ。
焼酎や豆乳の中にも塩を使用した商品がある。ボヘ酒造が昨年7月に発売したボヘ焼酎は、既存の焼酎が苦味を減らすために糖分を添加していたのとは異なり、塩を入れて苦味を減らすソルトレシピを開発したのが特徴だ。
延世大学延世乳業が100%韓国産黒豆を使ってつくった「リアル黒豆豆乳」は、食品添加物を排除し、塩と海藻粉末(海藻カルシウム)だけを使用して味を出している。食品添加物を使っていないので、黒豆本来の味を生かした商品だ。
デザートカフェ「ソルビン(雪氷・SULBING)」は、「塩パン」や「塩クリームパン」など甘じょっぱいメニューを売り出した。塩パンはバターを使い、やわらかくしっとりした食感で、塩を加えたことにより香ばしくやや塩辛い味が特徴だ。塩クリームパンは塩パンにクリームをたっぷり入れ、塩パン特有の味にソフトな甘さを加えた「ソルビン印」のスペシャル・デザートだ。
キム・ギョンヒ記者