動画配信大手ネットフリックスのサービスが提供されていない中国で、ソン・ヘギョ主演の同社オリジナルドラマ『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』(以下『ザ・グローリー』)が違法に視聴されていることが分かった。
関連業界が5日に明らかにした。中国のポータルサイトで作品タイトルを検索すると、数十か所の違法ストリーミングサイトがヒットし、全話無料で視聴できるという。
中国最大のレビューサイト「豆瓣(douban / ドウバン)」には、人気ドラマリストに『ザ・グローリー』が登場。5日午前の時点で6万2000人以上が平均8.8の星評価をつけている。このうち1000人以上はドラマの感想を投稿。中国はネットフリックスのサービスを支援していないため、投稿者のほとんどは違法な形で『ザ・グローリー』を視聴したとみられる。
有料の取引も活発に行われている。現地の違法流通企業は、『ザ・グローリー』を1件1000ウォン(約100円)前後で販売しているという。
2021年、ネットフリックスのドラマ『イカゲーム』がブームを巻き起こした際にも、中国でやはり『イカゲーム』が人気を集めた。これも違法な流通によって中国国内に広まった。ドラマの関連商品は知的財産権を侵害しているにもかかわらず飛ぶように売れ、中国のテレビでは『イカの勝利』というバラエティ番組まで作られた。
『ザ・グローリー』は、学校での暴力・いじめによって魂まで打ち砕かれた女性が、人生をかけて綿密に準備したすさまじい復讐と、そのわなにはまっていく人々のストーリーを描いたドラマで、ソン・ヘギョ、イム・ジヨンらが出演している。昨年12月30日からパート1が配信されており、パート2は3月に配信される。