「音源精算0円」奴隷説受け、イ・スンギの事務所代表が立場表明 「不徳の致すところ」

 【チョソン・ドットコム】歌手で俳優のイ・スンギが、所属事務所HOOKエンターテインメントからこれまで18年間にわたり、音源収益を精算してもらえなかった疑惑が浮上し、所属事務所代表がこれについて立場を表明した。

 HOOKエンターテインメントのクォン・ジニョン代表は21日午後に報道資料を発表し、「最近メディアを通じ、わが社およびわたし個人に対するよくない話が出ているが、事実かどうかに関係なく、多くの皆さんに合わせる顔がない。すべてわたしの手落ちであり、不徳の致すところ。恥ずかしく、申し訳ない気持ち」とコメントした。

 さらに「現在メディアで報じられていたり、世間に広まっている話について、具体的に事実関係を確認して差し上げるのが道理だが、これに先立ち報道資料で申し上げた通り、現在、事実関係を確認するための整理段階である点、今後法的に扱われる余地もあるため立場の表明を自粛させていただく点、あらためてご了承いただきたい」と求めた。

写真=クォン・ジニョン代表とイ・スンギ
▲ 写真=クォン・ジニョン代表とイ・スンギ

 そして「今後、HOOKエンターテインメントやわたし個人が法的に責任を負うべき部分が明確になったら、退いたり避けたりすることなく、すべての責任を負うようにしたい。わたしとHOOKエンターテインメントは所属芸能人の芸能活動に支障がないよう、最善の努力を注ぐつもりであり、すべての皆さんにこれ以上ご心配をおかけすることながいよう、いっそう注意していく」と主張した。

 これに先立ち、芸能メディア「ディスパッチ」はこの日、イ・スンギが発表したアルバム27枚に関する収益内訳を公開し、収益金を精算してほしいという趣旨の内容証明郵便をイ・スンギ側がHOOKエンターテインメントに送付した、と報じた。

 ディスパッチはHOOKエンターテインメントの各流通チャンネルの音源精算内訳書を入手して公開し、2009年10月から2022年9月にかけて、HOOKエンターテインメントが96億ウォン(約9億9520万円)の収益をあげたと報じた。報道によると、イ・スンギのヒット曲「俺の女だから」「削除」などが発売された2004年6月から2009年8月の会計帳簿が紛失していることから、この5年間を除いた内訳だという。ディスパッチは、イ・スンギが内容証明郵便を送付した後、HOOKエンターテインメントのA理事から、クォン代表が「俺の名前をかけて殺してやる」と言って激怒したという内容のメッセージを受け取った、と報じている。

 なお、HOOKエンターテインメントは最近、家宅捜索が行われるなど、度重なる騒動に悩まされている。警察庁重大犯罪捜査課は今月10日、ソウル市江南区清潭洞にあるHOOKエンターテインメントの社屋の家宅捜索を実施した。

チョン・チェビン記者

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