【ソウル聯合ニュース】BTS(防弾少年団)をはじめ多数の人気グループを抱える韓国芸能事務所のHYBE(ハイブ)は10日、オンラインで会社説明会を開き、「共進化(Coevolution)」を新たなテーマに、傘下レーベルの協業と融合により音楽とコンテンツの競争力を強化するとのビジョンを提示した。
HYBEは傘下レーベルとソリューション、プラットフォームが有機的に協業した事例を紹介し、中長期的な成長の原動力として「マルチレーベル戦略の高度化」を掲げた。
BTSは売上高の6割以上を占める稼ぎ頭だが、兵役のためメンバーが軍に順次入隊し、グループとしての活動は2025年まで一時休止すると予想される。HYBEは会社の成長の勢いを維持するため、BTSが所属するビッグヒットミュージックだけでなくその他のレーベルを共に成長、進化させ、境界のない拡張を目指すものとみられる。
同社は音楽にとどまらず、ゲームやウェブトゥーン(縦スクロール漫画)、ウェブ小説などと、コンテンツの拡張に努めてきた。今後もレーベルと各部門の協業・融合を通じ、音楽とコンテンツというHYBEの根幹の競争力を強化していく方針を示した。音楽産業の革新にいかに寄与するかという説明にも多くの時間を割いた。
BTSの生みの親と呼ばれる房時赫(パン・シヒョク)取締役会議長は「新しい試みを恐れないことがHYBEのDNA」とし、ファンのために最上のコンテンツをつくり出す考えを示した。
朴智援(パク・ジウォン)最高経営責任者(CEO)は、HYBEに投げかけられる質問と課題の重みを原動力とし、進化し続けたいと述べた。
所属アーティストの活動計画も明らかにした。BTSはメンバーのソロ活動に集中する。TOMORROW X TOGETHER(TXT、トゥモロー・バイ・トゥギャザー)は来年1月にミニアルバムをリリースする予定だ。
SEVENTEEN(セブンティーン)とfromis_9(プロミスナイン)はそれぞれ来年上半期のニューアルバム発売を目指す。ENHYPEN(エンハイプン)は来年初めにかけてのワールドツアーが終了すればニューアルバムを準備し、LE SSERAFIM(ル セラフィム)はアジアと北米を巡るコンサートツアーを行う。