双子の母イ・ヨンエ、手紙+1000万ウォン寄付…梨泰院の事故で娘を亡くしたロシア人父「韓国に感謝」

 【SportsChosun】女優イ・ヨンエが、ソウル市内の繁華街・梨泰院で発生した雑踏事故で娘を失ったロシア人パク・アルトゥールさん(64)=高麗人3世=に1000万ウォン(約104万円)を寄付したほか、手紙を渡した。

 韓国障害者財団は4日、梨泰院雑踏事故で亡くなったパク・ユリアナさんの追悼式を3日に終えた後、イ・ヨンエからの手紙と寄付金を父親のパク・アルトゥールさんに伝達したと発表した。イ・ヨンエはこの財団で文化芸術分野の諮問委員長を務めている。

双子の母イ・ヨンエ、手紙+1000万ウォン寄付…梨泰院の事故で娘を亡くしたロシア人父「韓国に感謝」

 イ・ヨンエは手紙で「わたしは双子を育てている母イ・ヨンエ」と名乗った上で「今直面しているユリアナさんのお父さんの苦痛をどんな言葉で慰めることができるだろうか」と、もどかしい気持ちを伝えた。そして「数千万の言語があると言うけれど、ユリアナさんのお父さんの悲しみをともに背負うことはできないだろう」とした上で「わたしもまた悲しみで胸が苦しくてもどかしく、体と心を回復できずにいる」とつづった。さらに「ユリアナさんのお父さん、それでも元気を出さなくてはいけない」とした上で「もっと強くなければいけない。そうすれば、天国にいるユリアナさんがお父さんを見守りながら笑うことができるだろう」と述べた。

 最後に、イ・ヨンエは「梨泰院のハロウィーンイベントの事故で犠牲となったすべての皆さんに頭を下げて弔意を示し、大切な命を守ることができなかった大韓民国の国民として、心から許しを請いたい」として哀悼の意を表した。

 これに先立ち、パク・アルトゥールさんは娘の遺体の搬送費用5000万ドル(約73万7450円)などを用意することができず、困難に直面していた。これを伝え聞いたイ・ヨンエは、「手助けしたい」として支援の手を差し伸べた。それだけでなく、市民たちの自発的な寄付金や複数の団体の後援などを通じ、予定通りこの日、船便で娘の遺体をロシアまで安全に運ぶことができるようになった。

 パク・アルトゥールさんは「口座に1000ウォン(約104円)から50万ウォン(約5万2100円)までのお金が入ってきた。金額に関係なく、大韓民国の国民の皆さんがたくさん助けてくれた」とした上で「国民の皆さんに心の借りができた。厳しい状況の中でも支援の手を差し伸べてくれた韓国国民に感謝している」と伝えた。

チョン・アンジ記者

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