「慟哭する人よりもやかましいでたらめばかり」 ユ・アイン、梨泰院事故のデマに怒り

 【NEWSIS】俳優ユ・アインが「梨泰院(イテウォン)雑踏事故」に関連して悲痛な心境を打ち明けた。ユ・アインは「事故時に現場にいた」という根拠のないデマにさいなまれている。

 ユ・アインは3日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に「飯を食って、運動もして、大もして、大笑いもする。きらびやかなものを追いかけて足を踏み外し、汚いものを避けようとしたが、あきらめて、たっぷりと浴びもした。わが道を歩んでいこうと思っているのに、一歩足を踏み出すのも難しい」と投稿した。

 そして、「ご不幸があった家で喪に背を向ける。誰が正しかったのか分からない。誰が間違っていたのかも分からない。消えてしまった命を武器に、盾に、材料に、酒のつまみに、妨げにしようと、消えることのない画面。慟哭(どうこく)する主(あるじ)よりもやかましいでたらめばかり」と書き込み、さまざまなデマや論争で騒々しいインターネット上の書き込みに対して心境を吐露した。

「慟哭する人よりもやかましいでたらめばかり」 ユ・アイン、梨泰院事故のデマに怒り

 ユ・アインは梨泰院で事故が発生した時、海外に滞在していたのにもかかわらず、「梨泰院の事故現場に現れた有名人はユ・アインだ」というデマにさいなまれ、所属事務所が釈明までする事態になった。

 ユ・アインは「黙れ。恥を知るべきだ。少しは思いやれ。お願いだから。どちらの方がつらい思いをしているのか比べて、捨てられたものたち。実は同じ穴のムジナのおれたち。その気持ちが今、一番必要な所に届くよう祈っている」と強調した。

 また、「ここで、苦労して打ち明けた気持ちが一番必要なところに伝われば。誰もいない部屋にともした明かりよりは、そっちの方が顔向けができるから」「画面をたたいて出てくるもので傷付いた心に触れることができれば。愛している。そして愛してください。おれに必要なくらい。おれが捨てて、おれが得て、おれが得ることのできなかった、ちょうどそれくらい」とも書いた。

 先月29日に発生した梨泰院雑踏事故により、156人の犠牲者が出た。政府は今月5日までを国家哀悼期間に指定した。

チャン・イニョン・インターン記者

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