ソウル市竜山区で起きた「梨泰院雑踏事故」に関連して、中堅俳優キム・ギチョンがツイッター上で怒りを噴出させ、注目を集めた。
キム・ギチョンは1日、ツイッターに「哀悼を強制強要するな」「弁明と責任逃ればかりするペテン師たちに大きな罰が下ることを祈る」という書き込みを相次いでアップした。前日の10月31日には「無能で無責任で図々しい、人間らしからぬ者たちのせいで夜は眠れず、消化が悪くて腹が苦しくて耐え難い」という批判コメントを書き込んだ。批判の対象についてキム・ギチョンは具体的に示していないが、ネットユーザーらはおよそ300人の死傷者を出した梨泰院の雑踏事故をめぐる韓国政府の対応を批判しているものとみている。
10月30日に行政安全部(省に相当)の李祥敏(イ・サンミン)長官は、報道陣からの「人波が押し寄せると予想されていたが、現場に消防や警察の人員は配備されていたのか」という質問に対し、「それまでと比較したとき、特に懸念すべきほど多くの人が押し寄せたわけではない」とし、「警察や消防の人員をあらかじめ配置することで解決できた問題ではなかったと把握している」と答えた。この発言に対し野党はもちろん与党からも、適切ではないと批判の声が上がっている。
キム・ギチョンが社会問題についてツイートで意見を表明するのは今回が初めてではない。昨年7月、アーチェリーの安山(アン・サン)選手のショートヘアをめぐって「男性嫌悪」という非難が起きると、キム・ギチョンは自身のアカウントに唐辛子を干している写真をアップし、「ショート×が世の中をダメにする」と書き込んだ。ここでの「×」は、男性の性器を指す俗語だ。
キム・ソジョン記者