「BTSジョングクの帽子、100万円で売ります」…韓国外交部職員の投稿が物議

【NEWSIS】韓国外交部(省に相当)の職員を名乗るネットユーザーが、男性アイドルグループBTS(防弾少年団)のメンバー、JUNG KOOK(ジョングク)が着用していたという帽子を中古品売買サイトに出品し、物議を醸している。

 最近、ある中古品売買サイトに「BTSのジョングク本人が使っていた帽子」というタイトルの出品投稿があった。

 出品者のA氏はこの帽子について「昨年9月にBTSが外交官旅券(パスポート)を作るために外交部の旅券課を極秘訪問した際、待合室に置き忘れた物」だとして「拾得物の届け出から6か月の間に、それを探しているという電話や訪問がなければ、拾得者の物になる」とつづった。

「BTSジョングクの帽子、100万円で売ります」…韓国外交部職員の投稿が物議

 また「ジョングク本人がかぶっていたバケットハットで、かなり使用感がある状態。お金を出しても買えない品物」だとして「世界的に有名な歌手であるため、所有価値はさらに上がると予想される」とつづり、1000万ウォンで販売するとした。A氏はこの投稿に、外交部から発給された公務職員証の写真を添えていた。

 A氏が出品した帽子が実際にジョングクが使っていた物かどうかは確認されていない。ただ、過去のYoutube動画などを見ると、ジョングクが似たような帽子をかぶっていたことはある。ネットではこの出品投稿について「なぜ帽子の持ち主を知っているのに返さないのか」「警察に通報しよう」などの非難が相次いだ。

 韓国の民法253条によると、他人が置いていった物品や、誤って所有してしまった物品、捨てられた家畜などの準遺失物は、法律の定める所により、公告後6か月以内に所有者が権利を主張しなければ拾得者が所有権を獲得する。

 ただし、遺失物を拾った人は7日以内に警察署にその事実を届け出るとともに、拾得物を提出しなければならない。その場合、6か月以内に所有者が現れなければ警察は拾得者に電話またはメッセージで所有権が発生したことを伝える。

 仮に、拾得者が届け出を行わなかったか、7日経過してから拾得物を警察に提出した場合には、所有者が現れなくても所有権を取得することはできない。A氏は、この帽子を拾得してから7日以内に警察に届け出たのか、この帽子の所有権がA氏のものになったと警察から連絡を受けたのかについては、明かしていない。

 波紋が拡大すると、A氏は出品投稿を削除した。また、自身を非難したネットユーザーらと文字メッセージをやりとりし「既に(外交部を)退職した」「法に引っかかることはないのに、何を届け出る必要があるのか」などと反論したという。

チョン・ジェギョン記者

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