【NEWSIS】歌手で俳優のパク・ユチョン(36)の韓国国内での活動再開に赤信号が灯った。
韓国法曹界および芸能界関係者が27日に明らかにしたところによると、ソウル中央地裁第50民事部は同日午前、パク・ユチョンが芸能プロダクションのHAVE FUN TOGETHER(旧Yesperar)を相手取って起こしていた仮処分取り消し申請を棄却した。
これに先立ち昨年11月に裁判所は、HAVE FUN TOGETHERがパク・ユチョンを相手取って起こしたテレビ出演および芸能活動禁止の仮処分申請を受け入れた。HAVE FUN TOGETHERは、パク・ユチョンの所属事務所Recieloから2024年末までマネジメントの権利を独占的に譲渡されている会社だ。これにより、パク・ユチョンの韓国国内における芸能活動は法的にストップした。
これに対しパク・ユチョンは仮処分の取り消し申請を起こした。だが裁判部が今回、この取り消し申請を棄却したことで、パク・ユチョンの復帰の試みは白紙と化した。
その間もパク・ユチョンは主に海外で活動を行ってきた。そこでHAVE FUN TOGETHER側は、裁判所が仮処分申請を認める決定を下したにもかかわらずパク・ユチョンがこれを無視してタイ公演を進める等、活動を強行して被害を受けたとして、今年初めにパク・ユチョンを相手取って損害賠償請求訴訟も起こした。
Recielo側も、パク・ユチョンを相手取って数億ウォン(1億ウォン=現在のレートで約1012万円)台の損害賠償請求訴訟を進めている。Recieloは、パク・ユチョンがJYJとして活動していたころから共に歩んできたマネージャーが設立した事務所だ。
パク・ユチョンは、来月封切りの映画『On The Edge』で復帰すると最近予告した。パク・ユチョンの最後の映画は、2017年に公開された『ルシッドドリーム/明晰夢』だった。だが今回の裁判所の決定で、『On The Edge』が公開されてもパク・ユチョンが作品のPR活動などを行うのは困難になった。
パク・ユチョンは2018年にヒロポン乱用の容疑で逮捕され、翌年7月に懲役10カ月、執行猶予2年を言い渡された。裁判所の判決を受ける前に「薬物疑惑が事実だと判明したら芸能界を引退する」と宣言したが、それからわずか1年で前言を覆して復帰した。