BLACKPINKが新曲 「アイデンティティーを盛り込みたかった」

【ソウル聯合ニュース】韓国の人気ガールズグループ、BLACKPINK(ブラックピンク)が19日、1年10カ月ぶりとなる新曲「Pink Venom」をリリースした。発売記念のオンライン記者会見で、BLACKPINKは自分たちのアイデンティティーについて、「一言で表現するのは難しい」としながらも、「堂々とした、自信あふれる姿が一番(アイデンティティーに)近い」と語った。

 「Pink Venom」は来月16日にリリースするセカンドフルアルバム「BORN PINK」の先行公開曲。BLACKPINKのカリスマ性が際立つヒップホップ調の曲だ。

 強烈なビートの合間に韓国伝統楽器のサウンドを重ね、ミュージックビデオ(MV)にはコムンゴ(琴)や日時計など韓国的な美しさを醸し出すアイテムを登場させた。ワールドスターにのし上がってなお、K―POPガールズグループとしてのアイデンティティーを薄めるどころか逆に際立たせる大胆な戦略を取った。

BLACKPINKが新曲 「アイデンティティーを盛り込みたかった」

 ジェニーは「久しぶりの新曲なのでたくさん悩んだが、BLACKPINKのアイデンティティーをたくさん盛り込みたいと考えた。『Pink Venom』という単語に反転的な意味があるように、私たちを連想する雰囲気を表現したかった」と語った。

 ロゼも「『Pink(ピンク)』と『Venom(毒)』というタイトルそのものがキーワード。歌詞にも『残酷なほど美しい』というフレーズがあるが、その二つは相反する言葉でしょう。私たちならではの相反する二つの魅力を存分に盛り込んだ曲」と紹介した。

 同曲のMVには、所属事務所のYGエンターテインメント設立以来で最大の制作費が投じられた。ピンクと毒という対照的なイメージを、圧倒的なスケールのセットと華やかなパフォーマンスで表現した。メンバーも「久しぶりの曲なので、レコーディングと共にビジュアル的な部分にもかなり気を配った」(ジス)、「最後のダンスパートが注目してほしい部分」(リサ)と、MVに自信をのぞかせた。

 「Pink Venom」は2020年10月リリースのファーストフルアルバム「THE ALBUM」以来、実に1年10カ月ぶりの新曲となる。この間、4人のメンバーはそれぞれ活発なソロ活動を展開し、ワールドスターとしての地位を固めた。

 メンバーはそれぞれソロ盤を数十万枚売り上げ、世界有数のブランドの顔として各国の都市の目抜き通りを各自の写真で飾った。中でもリサはソロデビューシングル「LALISA」の収録曲「MONEY」が米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」にランクインする快挙を成し遂げた。

 ソロ活動について、リサは「面白かったが、移動や待機の時間に(メンバーがいなくて)さびしかった」と明かした。ジェニーは「成長する時間になった」と振り返った。

 新曲と来月のセカンドフルアルバムの記録は注目を集めている。「BORN PINK」の予約枚数は1週間で150万枚を突破し、通算2作目のミリオンセラー達成が確実視されている。また、わずか20秒の「Pink Venom」予告コンテンツは動画投稿サイト「ユーチューブ」で1億3000万回以上の再生を記録した。

 YGエンターテインメントは、「BORN PINK」の予約枚数はファーストフルアルバムの2倍以上だとし、残りの期間を考えると300万枚のセールスも見込めると期待を寄せている。

 BLACKPINKは10月のソウル公演を皮切りに、北米、欧州、アジア、オセアニアを回るワールドツアーを開催する。現時点で26都市、36公演を予定しており、約150万人の観客を動員する見通しだ。リサは「できるだけ多くのファンに会いたいという気持ちで準備をしていたら、ツアーの規模がこんなに大きくなった。ツアーのステージひとつひとつで楽しく遊びたい」と言って笑顔を見せた。

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