【ソウル聯合ニュース】フランスで5月に開催される第75回カンヌ国際映画祭で最高賞「パルムドール」などを競うコンペティション部門に、韓国のパク・チャヌク監督の新作映画「別れる決心」(原題)と、日本の是枝裕和監督が初めてメガホンを取った韓国映画「ベイビー・ブローカー」が選出された。映画祭事務局が14日発表した。
韓国映画2作が同時に選出されるのは、2017年にポン・ジュノ監督の「オクジャ(okja)」とホン・サンス監督の「それから」が選出されて以来5年ぶり。
「ベイビー・ブローカー」は韓国の総合コンテンツ大手、CJ ENMが投資し、配給を手掛ける。子どもを育てられない人が匿名で赤ちゃんを預けられる韓国の「ベビーボックス(赤ちゃんポスト)」を題材に是枝監督が脚本を書き、ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、IU(アイユー)ら韓国を代表する俳優が出演する。撮影も韓国で行われた。
パク・チャヌク監督の作品が同部門に選出されたのは、16年の「お嬢さん」以来6年ぶり。パク監督は04年に「オールド・ボーイ」で審査員特別グランプリ、09年に「渇き」で審査員賞を受賞している。
今回ノミネートされた「別れる決心」は中国出身の女優、湯唯(タン・ウェイ)と韓国の俳優パク・ヘイルの主演で、変死事件の捜査を担当する刑事と被害者の妻との関係を描く。
また、世界的にヒットした米動画配信大手ネットフリックスのオリジナル韓国ドラマ「イカゲーム」に主演した俳優、イ・ジョンジェの初監督作品「ハント」(原題)がミッドナイト・スクリーニング部門に招待された。