ユン・ヨジョンが授賞式で手話披露…会場を温もりで包んだ＝米アカデミー賞

　【Pickcon】女優ユン・ヨジョンの温かい気配りが視線を集めた。

　ユン・ヨジョンは27日（現地時間）、米国カリフォルニア州ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された第94回アカデミー賞授賞式にプレゼンターとして出席した。

◆【写真】アカデミー賞授賞式に出席したユン・ヨジョン

　すっきりした黒いロングドレス姿でステージに立ったユン・ヨジョンは「ハリウッドの人間じゃないのに、また来ることができてうれしい」とあいさつし、会場の人々を笑わせた。ユン・ヨジョンは「わたしの母親がこんなことを言っていた。『まいたとおりに収穫する（自業自得の意）』って。母親の言葉をよく聞いておくべきだった。昨年、わたしの名前がちゃんと発音されていなかったことについて一言言ったんだけど、すみません。なぜなら、今回の候補者の名前を見たところ、発音が簡単ではなさそうだということがようやく分かったから。だから、発音のミスについて先に謝っておく」とウイットに富んだコメントを発し、笑いと拍手を引き出した。

　助演男優賞の主人公は、映画『コーダ　あいのうた』のトロイ・コッツァーだった。

　ユン・ヨジョンは、トロイ・コッツァーの名前を手話で呼び上げた。聴覚障害があるトロイ・コッツァーを配慮し、作品『コーダ　あいのうた』が持つ意味を思い起こさせる、人並みならぬ考えが込められていた。そしてトロイ・コッツァーにトロフィーを手渡した後、ユン・ヨジョンは再びトロフィーを持ってきた。トロイ・コッツァーが手話で受賞コメントを伝えるときに両手を使えるよう、ユン・ヨジョンの温かい気遣いが際立つ場だった。

　トロイ・コッツァーが手話でコメントを発表する間、ユン・ヨジョンはトロフィーを持って傾聴する態度を見せた。時には胸が熱くなり、またほほ笑みを浮かべたり、トロイ・コッツァーの一言一言に集中し、感動させた。

　なお、ユン・ヨジョンは最近配信された動画配信サービス「Apple TV＋」のドラマ『パチンコ－Pachinko』で熱演を繰り広げ、好評を博している。

チョ・ミョンヒョン記者