出版業界にぎわすドラマのシナリオ本 話題作が次々

【ソウル聯合ニュース】韓国でドラマのシナリオブックが人気を集めている。今年に入り売り上げ部数が大きく伸びており、新刊も続々登場する予定だ。

 大手書店の教保文庫は21日、シナリオブックを中心とするドラマ関連書籍の年初から今月14日までの売上部数が前年同期の2.7倍に増加したと明らかにした。最も売れている作品はドラマ「その年、私たちは」のシナリオブックで、「恋慕」や「コーヒーを飲みましょうか?」などのシナリオブックも売上ランキングの上位に入った。

「その年、私たちは」(左)と「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」のシナリオブック(教保文庫提供)=(聯合ニュース)
▲ 「その年、私たちは」(左)と「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」のシナリオブック(教保文庫提供)=(聯合ニュース)

 シナリオブックは、映画「パラサイト 半地下の家族」(2019)のヒットを追い風に売り上げを伸ばした後はやや停滞したが、昨年出版された作品は82作と増加。今年も17作が出版されたほか、話題作の出版も目白押しだ。

 「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」(2018)は数年前に放送されたドラマながら、シナリオブックは予約数だけで芸術分野のベストセラー1位を獲得した。「39歳」(放送中)や「悪の心を読む者たち」(原題、2022)、「赤い袖先」(原題、2021)、「地獄が呼んでいる」(2021)などのドラマのシナリオブックも近く出版される予定。

 シナリオブックの読者は女性が74.1%で、年代別には20代(36.2%)と30代(28.5%)が多いという。

 教保文庫の関係者は「そのドラマのファンが、名セリフを読みながら名シーンを思い出すのだろう」と話した。

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