【ソウル聯合ニュース】昨年12月初めから長期休暇に入っている韓国人気グループのBTS(防弾少年団)は、今週末からの旧正月(今年は2月1日)連休も特にスケジュールを入れず休息を取る。
所属事務所のビッグヒットミュージックは休暇がいつまでなのか公表していないが、歌謡界には3月にソウルで予定されているコンサートの前まで続くとの見方がある。旧正月連休が過ぎ、メンバーが集まって3月のコンサートの準備に入るまで、さらに1カ月ほど休暇を取るということだ。
ビッグヒットミュージックは先月6日、長期休暇について「休む間もなく活動してきたBTSがアーティストとして、創作者として新たなインスピレーションとエネルギーを蓄える再充電の時間になる」と伝えていた。
新型コロナウイルスの変異株のオミクロン株が猛威を振るっているが、3月のコンサートは現在のところ予定通り準備を進めているとされる。
BTSの絶大な人気を考えると、公演会場は5万人以上を収容できるソウルの蚕室総合運動場主競技場が有力だ。だが、現在は新型コロナの流行により公演施設の収容人数が最大4000人に制限されている。3月までに感染状況が劇的に改善しない場合、昨年11月末から12月初めの米ロサンゼルス公演時のように5万人以上のARMY(BTSのファン)が客席を埋める光景はソウルでは見られないということだ。
BTSが韓国で観客を入れてコンサートを開いたのは2019年10月が最後。2年5カ月ぶりとなる有観客コンサートを待ちわびるファンは多く、いつにも増して激しいチケット争奪戦が予想される。
有観客コンサートとあわせ、BTSの新譜への期待も高いが、スケジュールを踏まえると3月のコンサート前のリリースはなさそうだ。
BTSは第64回グラミー賞の「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」の候補に選ばれており、同賞授賞式は4月3日(現地時間)に米ラスベガスで開催される。
昨年3月の第63回グラミー賞授賞式ではノミネートアーティストとしてヒット曲「Dynamite」のソロステージを披露しており、今年の授賞式でも「Butter」などヒット曲のステージを見せる可能性が高い。メンバーはソウルでのコンサート後に訪米し、授賞式に出席すると予想される。
ビッグヒットミュージックは先月、「BTSは休暇後、『新たなチャプター』を開くニューアルバムの発売と公演の準備に打ち込む計画だ」と伝えており、3月のコンサートが終われば新譜の制作作業も加速するとみられる。
新譜について具体的な情報は公表されていないが、20年11月に韓国語曲「Life Goes On」を収録したアルバム「BE」をリリースして以降、「Dynamite」「Butter」「Permission to Dance」と3作連続で英語シングルを発売したことから、新譜は韓国語のアルバムになるとの見方が有力だ。