2021年に海外から韓国を訪れた観光客数は100万人以下の見通しだ。1984年に統計を集計し始めて以来、38年目にして最低の数値だ。
韓国観光公社が公開した「2021年11月韓国観光統計」と題する資料によると、昨年1月から11月にかけて韓国を訪問した観光客は87万6853人を記録したという。2020年1月から11月にかけて記録した245万6774人に比べ64.3%減少したというわけだ。
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11月の1カ月間の観光客は9万4358人だという点を考慮すると、12月を合わせても100万人を超えられない可能性が高い。11月は新型コロナウイルス感染症のベース効果で、前年同月の 6万1764人に比べ52.8%増加した。
韓国観光公社の関係者は「統計の集計が始まった1984年が129万7000人余りで最も低い数値」とした上で「それ以降は引き続き増加傾向にあった。100万人に満たないのは今回が初めてだ」と説明した。
1月から11月にかけて主要国から韓国を訪れた観光客を見ると、中国は2020年の67万8443人から2021年は15万8524人へと76.6%減った。一方、日本は2020年の42万9791人から2021年には1万4258人へと96.7%減少した。米国は2020年の20万8315人から2021年には18万7220人へと10.1%減った。
なお、韓国から海外に出掛けた観光客を見ると、11月の1カ月間に14万7907人が出国し、前年同月の7万686人に比べ109.2%増加した。
イ・ヒョンジュ記者