【ソウル聯合ニュース】米動画配信大手ネットフリックスのオリジナル韓国ドラマ「イカゲーム」で主役を務め、米映画賞ゴールデン・グローブ賞のテレビ部門でドラマシリーズの主演男優賞候補に選ばれた俳優イ・ジョンジェが、9日(現地時間)に開催される授賞式を欠席する。イ・ジョンジェの所属事務所が6日(日本時間)発表した。「イカゲーム」はドラマシリーズの作品賞と助演男優賞にもノミネートされているが、ファン・ドンヒョク監督と助演男優賞候補の俳優オ・ヨンスも出席しない見通しだ。
イ・ジョンジェの所属事務所関係者は「他のスケジュールや授賞式に出席した場合の(帰国後に義務付けられる新型コロナウイルス対策の)自主隔離期間などを考えると、出席が難しいと思われる」と説明した。
「イカゲーム」関係者の不参加は、ゴールデン・グローブ賞を主催するハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)に向けられる現地の冷ややかな視線を意識したものとみられる。
同賞は米映画界の最高の栄誉とされるアカデミー賞の前哨戦と位置付けられ、今年が第79回となる。だが、HFPAは白人の会員を中心にした構成、ジェンダー差別、腐敗した体制などが批判を浴びており、改革に乗り出すも十分ではないとされる。ハリウッドスターの広報たちが授賞式欠席を宣言し、制作会社などもボイコットに賛同した。
ネットフリックスはボイコットを明言したわけではないが、「イカゲーム」を初めとする自社作品を出品しなかった。ノミネートはHFPAが独自に発表した。