旅行先で食べたラタトゥイユ、留学時代に食べたレシュティ…西村には何でもある!

 ソウル・西村エリアは最近、異国の家庭料理を提供する店がどこも人気だ。旅行先を思い出し、留学時代を懐かしく思う人たちが現地の味を再現した家庭料理を探し求めている。それでなくてもぎっしりの空間に少ない座席しかなく、予約なしで行くとあわてることになる。

 ソウル市鍾路区楼下洞の路地裏にある楼下の森や、土俗村の路地の奥にある体府洞の伊万里は、日本の家庭料理が有名だ。中でも伊万里は、昼には家庭料理を提供し、夜には日本式居酒屋として営業している。ランチメニューではご飯に汁物、焼き物、揚げ物が添えられた伊万里定食(1万ウォン=約970円)、これに鮭が付いた鮭刺し身(1万2000ウォン=約1160円)、丼ものなどがある。大きな窓の外には、店からほど近い西村の韓屋(韓国の伝統家屋)村や遠くに北岳山の景色が絵のように広がっており、正面の窓際の席は予約なしでは座れない。

旅行先で食べたラタトゥイユ、留学時代に食べたレシュティ…西村には何でもある!

 鍾路区弼雲大路にあるPunctumは、フランスで暮らしたことがあるシェフのホン・ヨンミさんが、フランス在住中に家でつくって食べていた味そのままのラタトゥイユ(1万4000ウォン=約1355円)を提供している。カレーなども家庭料理のようにヘルシーに仕上げており、近所に住む常連客が多い店だ。鍾路区通仁洞のcuisine la cléは、米国・カナダ・フランスのレストランで経験を積んだオーナーシェフのペ・ジンソンさんがケベック式フランス家庭料理をつくって出している。昼には手づくりハンバーガーがメイン、夜には食事メニューを提供している。食事メニューの中では、牛テールを使ったラグーパスタ(ランチ2万6000ウォン=約2520円)が人気だ。ケベックのメニューが多様というよりも、フランス料理をケベック式に解釈し、たっぷり提供していると言った方がよいだろう。

 スイスの家庭料理を提供する店も外せない。ガストロ・トンは、オープンしてから10年ほどの店だが、3年前に事業を拡大し、若い人たちにはラ・スイスとしてよく知られている。現在、ガストロ・トンではワインを添えたコース料理を、ラ・スイスではスイスの国民食と言えるレシュティ、チーズフォンデュ、ラクレットなど、ベルンの農家の家庭料理を単品メニューとして手軽に味わうことができる。

パク・クンヒ記者

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