世界の人たちにとって最も大きな心配事は、新型コロナウイルス感染症ではなく、貧困と社会的不平等であるという調査結果が出た。新型コロナウイルス感染症は、2020年から今年9月まで心配事1位を記録していたが、今回の調査では3位にダウンした。
市場調査コンサルティング会社イプソスが28カ国・地域を対象に毎年実施している「世界が懸念していること(What Worries the World)」10月の調査結果によると、回答者の33%が「貧困と社会的不平等」を自国の最も大きな心配事に挙げた。
◆韓国の2021年第2四半期家計債務比率、対GDP比104.2%…主要37カ国・地域で1位
失業が30%で2番目に高く、新型コロナウイルス感染症や金融・政治的腐敗がそれぞれ29%だった。以下、犯罪と暴力が27%で5位にランクインし、健康21%、教育と税金がそれぞれ16%、物価が15%を記録した。
新型コロナウイルス感染症が1位の座を譲ったのは18カ月ぶりのことだ。新型コロナウイルス感染症を最も大きな心配事に挙げた人たちの割合が1カ月前の36%から7ポイントダウンし、新型コロナウイルス感染症が発生する前に最も大きな心配事だった貧困と不平等が再び1位の座を取り戻した。
韓国人たちは失業を最も大きな心配事に挙げた(48%)。以下、新型コロナウイルス感染症が45%で2位、金融・政治的腐敗が42%で3位だった。貧困と社会的不平等は27%で4番目に高く、以下税金(20%)、犯罪と暴力(15%)、気候変動(15%)などの順で後に続いた。
今回の調査は国・地域によって16歳または18歳以上の成人らを対象に実施され、回答者総数は2万人余りだった。