BTS今年もグラミー賞候補なるか 24日発表

【ソウル聯合ニュース】米音楽界最高の栄誉とされる「グラミー賞」を主催する米レコーディング・アカデミーが23日(日本時間24日)に第64回グラミー賞のノミネートを発表する予定で、韓国人気グループのBTS(防弾少年団)が昨年に続いて今年も候補に挙がるか注目されている。今年の活躍をみると、ノミネートは期待大との見方が優勢だ。

◇BTSの影響力は昨年以上

BTS今年もグラミー賞候補なるか 24日発表

 レコーディング・アカデミーは先ごろ、ノミネートに向けた第1回投票を締め切った。投票にはアーティストやプロデューサー、レコーディングエンジニア、評論家などの専門家が参加した。その結果が現地時間23日に発表される。

 BTSは前回の第63回グラミー賞で、ヒット曲「Dynamite」がポップ部門の賞の一つである「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」にノミネートされた。受賞は逃したものの、韓国のポップアーティストとして初めてグラミー賞候補に上がり、K―POPの影響力の大きさをアピールした。

 今年は受賞に一歩近づいたのではないかという声も多い。5月にリリースした英語曲「Butter」が米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」で通算10週の1位獲得を記録し、「Permission to Dance」、英ロックバンドのコールドプレイとのコラボレーション曲「My Univers」も、立て続けにヒットした。

 9月には米ニューヨークの国連本部で開かれた持続可能な開発目標(SDGs)推進のためのハイレベル会合「SDGモーメント」に「未来世代と文化のための大統領特別使節」として出席。若者の代表として演説し、その存在感を世界中に印象付けた。

 先月下旬には、グラミー賞などとともに米3大音楽賞の一つに挙げられる音楽賞「2021アメリカン・ミュージック・アワード(AMA)」の3部門にノミネートされた。中でも最高賞の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」ノミネートは、アジアのアーティストでは初となる。

 音楽評論家のチョン・ミンジェ氏は「昨年と比較しても、新曲の実績はもちろん、実感としての人気、話題性、全てで飛躍した」としながら、「2年連続でグラミー賞候補に含まれる可能性が非常に高い」との見解を述べた。主要4部門の候補としても遜色はないとする。

◇保守的なグラミー 壁を打ち破れるか

BTS今年もグラミー賞候補なるか 24日発表

 これまで保守的との批判も強かったグラミー賞だが、今年の大きな変革がBTSにとって追い風になるとの期待もある。レコーディング・アカデミーは今年、ノミネート候補を選ぶ選考委員会の廃止を発表した。非公表のメンバーによる同委員会は「秘密委員会」と呼ばれ、疑惑の指摘が後を絶たなかったが、今年から全会員の投票により候補が選ばれる。 

 チョン氏は「選考委員会の廃止が変化の始まりとなるか、それともグラミー自体が保守的なグループであることを示すだけなのか、結果を注視しなければならない」と述べた。

 別の音楽評論家、イム・ジンモ氏は、BTSがビルボードの主要チャートの常連になっていること、とりわけ北米の音楽シーンで存在感が増している点に注目。また、前回のグラミー賞受賞式でのステージ披露について「とてつもないパフォーマンスを見せてグラミーに貢献した。文化的な多様性を確保するという意味でも、BTSに高い点数を与えると思われる」との見方を示した。

 アジア出身のアーティストにとって米音楽賞は容易に乗り越えられる壁ではないが、BTSの活躍ぶりと世界での人気が認められる道が開かれたといえそうだ。

 第64回グラミー賞授賞式は2022年1月31日(日本時間2月1日)に開かれる。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース