【ソウル聯合ニュース】韓国の女優、イ・ヨンエが29日、ケーブルチャンネルJTBCの新ドラマ「調査官ク・ギョンイ」のオンライン制作発表会に出席し、4年ぶりとなるドラマ出演の理由を「おかしくて、独特で、面白いドラマなので選んだ」と語った。
「調査官ク・ギョンイ」は、元警官で現在はゲームと酒に溺れるひきこもりの保険調査官、ク・ギョンイが完全犯罪を装った殺人事件を調査する過程を描く。
あらすじだけを見ると重厚な犯罪ドラマのようだが、笑いを誘うコメディー要素を含んだスリラージャンルの作品で、イ・ヨンエのコメディー演技に注目が集まる。
イ・ジョンフム監督は「予測できないシーンが多すぎて最初は戸惑うかもしれないが、見続けるうちに脚本家が磨き上げた『ビッグピクチャー』に近づくことになる」とし、「おかしなドラマだが、おかしな部分からくる面白さが想像を超えている」と説明した。
イ・ヨンエは「台本を何度読んでも(理解できず)『私の頭が悪くなったのか?』と思うほど独特だった」としながら、「結婚後久々にドラマで(視聴者に)会うので、これまで私が演じたことのないカラー、見せたかったカラーを多く込めたかった」とコメント。「ある意味では私が自分の(新しい)姿を見たくて選んだ作品だ」とし、「原因不明の夫の死で過去から抜け出せないク・ギョンイのさまざまな姿を見ることができるだろう」と語った。
この日公開されたハイライト映像には、イ・ヨンエが数日間風呂に入っていないような身なりでコンピューターゲームに没頭し、ぼさぼさの頭の周りを飛び回るハエを素手で捕まえる姿が収められている。
イ・ヨンエは、映像と実際の姿が似ている点はあるかとの質問に「誰でも内面にさまざまな姿を持っている」と答えた。
また、「1、2話の撮影の時に通行人のおばさんたちがざんばら髪の私を見て『イ・ヨンエに似ているようだが、子どものいる母親があんなはずがない』と話していたそうだ」とし、「その方々は明日の放送を見ればイ・ヨンエがなぜざんばら髪だったのか分かるだろう」と撮影中のエピソードを紹介した。
イ・ヨンエと共演する俳優たちも、これまでのイメージを壊す新鮮なキャラクターを演じる。
慈愛に満ちているが何を考えているか分からない、二つの顔を持つ財団理事長のヨン局長に扮(ふん)するキム・ヘスクは「今回のキャラクターのために、これまでの自分の姿を消そうとかなり努力した」と語った。
謎の女子高生、Kに扮するキム・ヘジュンも「これまで真面目で重いキャラクターを演じてきたが、今回の作品では弾けるようなはつらつとした姿をたくさんお見せできそうだ」と話した。
このほか、ク・ギョンイとともに事件を調査するナ・ジェヒ・チーム長をクァク・ソニョンが、センス満点の調査官、オ・ギョンスをチョ・ヒョンチョルが演じる。
ドラマは30日午後10時半から放送される。