日が沈むと「レトロな感性」が浮かび上がる、田舎の大観覧車

 忠清南道唐津市内にある挿橋湖近くの遊園地。日が暮れると、大観覧車が一望できる遊園地裏手のがらんとしたあぜ道に人々が一人二人、集まり始まる。

 暗くなると、徐々に七色に変わっていく大観覧車。田舎の風景の中にそびえ立つ姿だけでも不思議なのに、カラフルな色感が感性を刺激する。あぜ道でこのときを待っていた人たちが携帯電話を取り出し、美しい風景をカメラに収め始めた

日が沈むと「レトロな感性」が浮かび上がる、田舎の大観覧車

 遊園地の象徴だった大観覧車は、密閉された空間に乗車し、ゆっくり動く特性から、ファーストキス、告白、プロポーズなど、恋人たちの思い出が詰まった場所でもある。新技術を備えた華やかなアトラクションに押され、いつのころからか次第に消えていき、今ではいつの間にか「レトロアイテム」となった。

 アナログ的な感性を感じたくて訪れる人たち。辺りが暗くなるほど華やかな服に着替える大観覧車の姿を見ていると、ふとロマンス映画が始まりそうだ。

オ・ジョンチャン記者

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