「性犯罪」カン・ジファン、ドラマ制作会社に53億ウォン賠償の危機

【STARNEWS】性犯罪で有罪判決を受けた俳優カン・ジファン(本名:チョ・テギュ)が、ドラマ制作会社に対し最大でおよそ53億4000万ウォン(約5億100万円)の賠償責任を負う危機に直面した。


◆【写真】控訴審の判決公判をを終えたカン・ジファン


 24日にニュース1が報じたところによると、ソウル中央地裁民事合議16部(裁判長:林奇桓〈イム・ギファン〉部長判事)は、ドラマ制作スタジオのサンタクロース・エンターテインメントが俳優カン・ジファンおよびカン・ジファンの旧所属事務所ジェリーフィッシュ・エンターテインメントなどを相手取って起こした不当利得金返還請求訴訟で、原告一部勝訴の判決を下した。

「性犯罪」カン・ジファン、ドラマ制作会社に53億ウォン賠償の危機

 裁判部は、カン・ジファンはサンタクロース・エンターテインメント側におよそ53億4000万ウォンを支払い、このうちおよそ6億1000万ウォン(約5720万円)についてはジェリーフィッシュ・エンターテインメントと共同で賠償せよと判示した。

 カン・ジファンは2019年7月9日、ドラマ『朝鮮生存記』撮影後に女性スタッフ2人に対し強制わいせつおよび準強姦に及んだ疑いで緊急逮捕された。

 カン・ジファンの逮捕で『朝鮮生存記』の制作会社であるサンタクロース・エンターテインメントは、話数を20話から16話に短縮した。また、カン・ジファンの代役として合わせて6話分に別の俳優を投入して撮影を行った。当時カン・ジファンは全20話のうち12話分の撮影を進めていた。

 サンタクロース・エンターテインメントは「カン・ジファンの犯行で出演契約上の義務履行が不可能になった」とし、既に支払われた出演料などを返還するよう訴訟を起こした。また、コンテンツ購入契約に基づきNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンから受け取った著作権料のうち一部を返還せざるを得ないとして、その分を賠償すべきと主張した。

 裁判部はサンタクロース・エンターテインメント側の主張を一部認め、「カン・ジファンとジェリーフィッシュ・エンターテインメントは未撮影の8話分の出演料を返還する義務がある」と判断した。

 なおカン・ジファンは刑事裁判の一審で懲役2年6月、執行猶予3年を言い渡され、高裁・大法院(最高裁に相当)を経て刑が確定している。

イ・ギョンホ記者

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