【edaily】韓国軍内部の暴力を取り上げたNETFLIXドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』の題材として活用された、いわゆる「脱走兵逮捕班(Deserter Pursuit、D.P.)」への兵士の補職が来年から廃止される。
兵士を捜査業務から排除する軍事法院法改正案が最近、国会を通過したことに伴う措置だ。今後は軍事警察課の下士官や犯罪捜査業務を管掌する軍属が、脱走兵逮捕など捜査補助の役割を果たすことになる。
◆【写真】チョン・へイン&ク・ギョファン、脱走兵を追って出動=『D.P.』
国防部(省に相当)のプ・スンチャン報道官は9日の定例ブリーフィングで、D.P.制度廃止関連の質疑にて「制度廃止は2018年の軍事法院法政府案作成時に決定されたもの」とし、「軍事警察兵を軍事法警察の任命範囲から除外し、専担の捜査要員を拡充することで施行していく予定」と語った。
国防部調査本部は来年7月1日から、陸軍は8月1日から、それぞれ脱走兵の逮捕任務を専担してきたD.P.への兵士の補職を廃止する予定だ。
実際これは、兵士を捜査業務から排除するという内容の軍事法院法改正案が最近、韓国国会の本会議を通過したことに伴う後続の措置となる。
韓国軍側は「このところ軍内の脱走兵が減って需要が多くない上、逮捕令状の執行時に個人情報を見ることができるなど、兵士が担当するには不適切な側面がある」とし、「兵力は減少しており、全体的に行政人員も減る傾向にある」「さまざまな側面を考慮し、以前から準備をしてきて、軍事法院法改正案が今回通過して施行されるということ」と説明した。「最近のドラマ放映とは無関係に進められるもの」だという。
現在の陸軍で、かつて「憲兵」と呼ばれていた軍事警察に所属するDP兵はおよそ100人ほど。韓国陸軍は今後、下士官や犯罪捜査業務を管掌する軍属に、脱走兵逮捕などの業務を任せる方針だ。他方、海軍・空軍・海兵隊では特にDP兵を置いておらず、脱走事件が起きた際には将校の軍捜査官が関連業務を担当してきた。
キム・ミギョン記者