【ソウル聯合ニュース】韓国ガールズグループKARA(カラ・2016年解散)の元メンバーで女優のハン・スンヨン(33)が主演するコメディー映画「ショー・ミー・ザ・ゴースト」(原題)が、9日に封切られる。
同作はハン・スンヨンにとって初の長編映画主演作となる。7月に開催された富川国際ファンタスティック映画祭でNH農協配給支援賞に選ばれ、ハン・スンヨンの相手役のキム・ヒョンモクが俳優賞を受賞した。
公開を控え、2日に応じたオンラインインタビューで、ハン・スンヨンは「映画祭で称賛され『私が(能力の)足りない役者ではないんだな』と思った。長い間の努力の方向が間違っていなかったと思えてうれしかった」と明かした。
「ショー・ミー・ザ・ゴースト」は「万年就活生」のイェジ(ハン・スンヨン)が20年来の親友のホドゥ(キム・ヒョンモク)と一緒に自宅に現れた幽霊を追い出そうと奮闘するコメディー。これまで、作品に出演するたびに演技指導を受けていたが、イェジのキャラクターは自分ひとりでつくり上げた。そういう意味でこの映画は自身にとって特別な作品であり、称賛されたことは「意味が大きい」とハン・スンヨンは語る。
1997年に人気ドラマ「星に願いを」で孤児院の子として端役で登場した。2007年にKARAメンバーとしてデビューする10年も前に、子役として芸能界に足を踏み入れていたことになる。KARAとして人気を集めた後は、ドラマの特別出演、助演、主演などを務め、役者活動を続けてきた。
小学生のころは女優を夢見ていたが、中学生になって歌手になりたいと強く思うようになった。アイドルとして栄光を手にし、その経験から自信を得たという。
ハン・スンヨンは「もう一度演技を始めたときは、表現方法において視聴者が期待するものと私が考えるものに差があったと思う。10年ほどステージで明るいエネルギーを発するばかりだったので、笑いや喜び以外の感情は必要なかった。そうした部分を埋めていくのに時間が必要だった」と振り返った。
今回の作品で演技への自信を得た彼女は、この先、女優としてだけでなく歌手としての活動も続けていくつもりだという。「子どものころに自分の進路を決め、その道を歩んできた。それだけに自分の生き方に責任があり、満足している」と思いを明かした。