【NEWSIS】ソプラノ歌手スミ・ジョー(58)の母キム・マルスンさんが8日、老衰のため死去した。86歳だった。
スミ・ジョーは8日午後、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に「お母さん。愛する私のお母さん…。もう二度と戻れない所へ旅立ったけれども、お母さんのための私の歌は続くでしょう。ゆっくり休んでください。これからは天国で私を見守ってください」と書き込んだ。
マルスンさんはスミ・ジョーが声楽家になる際、厳しさをもって物心両面で支えた。
マルスンさん自身の夢が声楽家になることだったが、娘を世界的なソプラノ歌手に育てた。マルスンさんは2003年に文化体育観光部から「芸術家の素晴らしい母親賞」を受賞した。
マルスンさんは約10年前から徐々に記憶力を衰え、認知症と診断された。娘のことが分からなくなったマルスンさんのために、スミ・ジョーは電話で歌を歌ったこともあった。
そして、マルスンさんのためにアルバムを作ろうという思いに至り、2019年にアルバム『マザー』を贈った。今年5月には独唱会「私の母」のステージをマルスンさんにささげた。
スミ・ジョーは現在、活動拠点のイタリア・ローマに滞在している。所属事務所SMIエンターテインメント関係者は「現地で新型コロナウイルス検査を受けて出国しなければならないため、出棺前に行くのは難しい」としている。
イ・ジェフン記者