注文するとすぐに出てくることから「ファストフード」と呼ばれ、それにもかかわらず栄養成分はよくないとして「ジャンクフード」と呼ばれているハンバーガー。しかし最近、ハンバーガーに対する見方が変わっている。肉汁があふれる質のよい肉に新鮮な野菜などを加え、店内で調理する様子は高級レストランに引けを取らない。ステーキをカットする代わりに、食感を最大限生かしたひき肉を使ったパテを使っているというわけだ。米国から進出したシェイクシャックをはじめ、ソウル市内の梨泰院洞、清潭洞、漢南洞のダウンタウナー、島山公園のフォルトバーガー、聖水洞のエルダーバーガー、解放村のノーストレスバーガーなど、相次いで手づくりハンバーガーショップがオープンしている。食材の新鮮度は基本で、シェフの「秘法」が手づくりバーガーの人気を高めている。
最近、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて20ー30代の間で話題となっている「サンデーバーガークラブ」の場合、パテ4枚にピーナッツバター、グレープゼリーで甘じょっぱい味を出した。よくありがちに見えるものを集めてつくったごちそうだ。「米軍部隊で『ソウルフード』に挙げられていたサンドイッチの秘訣をバーガーで再現したところ、一風変わっているが慣れ親しんでいるこの味を歓迎する人が多いようです」。これまで分厚いパテにベーコンなどを塔のように積み重ねた別名「内臓破壊バーガー」が話題だった。それに劣らず、きちんと積み重ねられたパテ4枚が肉マニアをときめかせている。SNSで「バーガーのラスボス」と呼ばれている。
飲食店情報アプリ「食神」のアン・ビョンイク代表は「手づくりバーガーはチーティングと健康、二つの影響で人気が一段と高まっている」と語った。「総天然色で五感を刺激し、肉汁があふれるバーガーは、ダイエット中に最高の『補償』として評価されている反面、新鮮でよい食材のみを使って作られているという点で『ジャンクフード』というより『健康食』だ」
チェ・ボユン記者