ナ・ムニからユン・ヨジョンまで、韓国流通業界でシニアモデルが人気

 流通業界では最近、シニアモデルブームが吹き荒れている。2019年に流行語「4ドル」で第二の全盛期を迎えたキム・ヨンチョルが登場するバーガーキングのCMから、イ・スンジェのロッテ製菓キシリトールガム「フィーバフィーバ」CM、コーロンスポーツのキム・ヘジャ・マーケティングに至るまで、シニアモデルの活躍が目立っており、あらためて全盛期が到来した。

 これは、MZ(ミレニアル+Z)世代が主なターゲットであるブランドが発想の転換によりシニアモデル戦略を取り、若い世代とコミュニケーションを図りながらよい反応を得ているという評価だ。

◆ヘッパンコッパン、ナ・ムニが登場するソーシャル推理ゲームでMZ世代とコミュニケーション図る

写真=ヘッパンコッパン
▲ 写真=ヘッパンコッパン

 レトルト食品のヘッパンコッパンはMZ世代の間で好感度が高いナ・ムニをイメージキャラクターに抜てきし、「名探偵コッパンズ」新規キャンペーンを実施。探偵になったナ・ムニがヘッパンコッパンをめぐり繰り広げられる事件を解決していくという推理型コンテンツだ。

 ヘッパンコッパンの新商品発表を翌日に控え、中心的な研究員が姿を消したというストーリーで、五つの手がかり映像を通じて6人の容疑者の中から犯人を探すという内容で構成されている。

◆ジグザグ、ユン・ヨジョンが伝える「あんたたち、好きなように買いなさい」というメッセージに若者が歓呼

写真=ジグザグ
▲ 写真=ジグザグ

 10ー20代の女性向けのショッピングプラットフォーム・ジグザグは、これまで若い女性たちと同世代であこがれの存在であるハン・イェスルをイメージキャラクターに起用していたが、最近ユン・ヨジョンをモデルに抜てきし、話題を呼んだ。

 CM本編映像には「服を着るのにどうして他人の目を気にするの? あんたが好きなように買いなさい」と爽快に言い切るユン・ヨジョンの姿が収められている。服を好きなように「サンダ(買う、buy)」という意味と、好きなように自由に「サンダ(生きる、live)」のという二重の意味で表現し、多くの人から共感を得ている。

◆リーダースコスメティック、カン・ブジャと若い世代が一緒に歌う「バスの中で」を通じて商品の特性伝達

写真=リーダースコスメティック
▲ 写真=リーダースコスメティック

 リーダースコスメティックは主にイ・スンギ、ヤン・セジョンなど20ー30代の男性スターをモデルに起用していたが、最近カン・ブジャを新キャンペーンモデルに抜てきし、視線を集めた。

 今年2月にZAZAの「バスの中で」の歌詞を商品の特性に合わせて替え、ブジャの「バスの中で」と題するCM映像を公開。カン・ブジャは若いモデルたちと楽しげなリズムに合わせて一緒に踊りながらラップを披露するなど、異色の姿を披露した。

◆MOM’S TOUCH、キム・ヘジャの温かく真心あふれるイメージと商品に使用する食材の豊かさを伝達

写真=MOM’S TOUCH
▲ 写真=MOM’S TOUCH

 MOM’S TOUCHは昨年、キム・ヘジャを「ナッシュビル・ホットチキン・バーガー」のCMモデルに抜てきし、PR活動を繰り広げた。

 MOM’S TOUCHはコストパフォーマンスが高い、ボリュームたっぷりのバーガーを販売しており、普段から「ヘジャ・バーガー」という愛称で呼ばれてきた。MOM’S TOUCHは自社の温かく真心あふれるイメージと充実した食材からくる豊かさをキム・ヘジャがそのまま代弁していると判断し、モデルに抜てきしたという。

キム・ギョンヒ記者

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