【ローマ聯合ニュース】米国に移住した韓国人家族を描いた米映画「ミナリ」がイタリアで公開初日に興行1位を記録した。
イタリア映画産業協会(ANEC)によると、「ミナリ」は26日(現地時間)に25の映画館で封切られ、観客1635人を動員し、同日の観客動員数トップに立った。この日はイタリア映画2作品、メキシコ映画1作品が封切られたがいずれも観客動員数は100~200人台で、「ミナリ」を大きく下回った。
「ミナリ」は韓国系米国人のリー・アイザック・チョン監督が自身の体験を下敷きに、1980年代に希望を求めて米国に移住した韓国人一家の物語を描いた。韓国系米国人で俳優のスティーヴン・ユァンと韓国の女優ハン・イェリが若夫婦のジェイコブとモニカを、韓国のベテラン女優ユン・ヨジョンがモニカの母、スンジャをそれぞれ演じた。ユン・ヨジョンは25日(日本時間26日)に開催された第93回米アカデミー賞授賞式で助演女優賞を受賞した。
イタリアでは「ミナリ」がアカデミー賞の6部門にノミネートされた作品として現地メディアで紹介され公開前から大きな注目を浴びた。公開日にユン・ヨジョンがアカデミー賞を受賞したことも映画ファンの関心を集めたとみられる。29日からは70の映画館で上映される予定で、観客数はさらに増える見通しだ。