新型コロナウイルス感染症により世界中が苦しんだ2020年、17時間に一人の割合で新たな億万長者が誕生していたことが分かった。億万長者の数が歴代最多となり、その純資産も大幅に増えた。
米国の経済誌「フォーブス」は6日(現地時間)、「2021年世界長者番付」ランキングを発表。億万長者は資産が10億ドル以上の富豪を意味する。先月5日の株価やレートを基準にこのリストに名を連ねたのは全部で2755人だ。前年に比べ660人増えた。億万長者2755人の純資産を合わせるとおよそ13兆1000億ドルで、昨年の8兆ドルから5兆1000億ドル増加した。億万長者のうち86%は前年に比べ純資産が増えた。フォーブスは株価急騰、公募増資活況、ビットコイン価格上昇などを原因に挙げている。
今回の調査で新たに億万長者の仲間入りを果たした人物は493人だ。単純に計算すると、ここ一年間で、17時間に一人の割合で億万長者が誕生したということになる。
世界最高の億万長者は今回もアマゾンの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏だった。以下、テスラCEOのイーロン・マスク氏(1510億ドル)、LVMH取締役会長のベルナール・アルノー氏(1500億ドル)、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏(1240億ドル)、フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグ氏(970億ドル)の順で後に続いた。1000億ドルを超える資産を所有しているのは前年にはジェフ・ベゾス氏だけだったが、今年は4人に増えた。
億万長者のリストに名を連ねた韓国人は44人で、前年(28人)よりも増えた。徐廷珍(ソ・ジョンジン)セルトリオン会長(145位、142億ドル)が韓国一の富豪の座に就き、以下、金正宙NXC代表(158位、133億ドル)、カカオ創業者の金範洙(キム・ボムス)氏(251位、93億ドル)、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長(297位、83億ドル)の順だった。