【edaily】「73歳のアジア人女性がアカデミー賞にノミネートされるとは夢にも思わなかった。」
これは、韓国人俳優として初めて米アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされた女優ユン・ヨジョンが米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)とのインタビューで語った言葉だ。
同紙は2日(時間)、映画『ミナリ』でアカデミー助演女優賞にノミネートされたユン・ヨジョンとのインターネット・インタビューの内容を公開した。
◆73歳ユン・ヨジョン、年齢を感じさせない「洗練されたファッションセンス」
ユン・ヨジョンは、「『ミナリ』は多くの贈り物をくれた」と言いながらも、韓国国内で彼女の受賞の可能性が過度に報道されていることに対して負担を感じていることも吐露した。 「メディア各社はまるで、私のことをサッカー選手や韓国代表のように見ているみたい。その負担感が私をつらくさせる。だから、ポン・ジュノ監督に言い続けているの。『ぜんぶあなたのせいよ』と」。ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』は昨年、英語以外の映画としては初めてアカデミー作品賞を受賞、韓国映画や韓国映画に対する関心を呼び起こした。
ユン・ヨジョンは1970年代に盛んに活動し、結婚と同時に米フロリダに移住した。だが、10年近く暮らした後に離婚、再び韓国に戻って演技をしながら、これまで経験したつらい出来事についても言及した。
ユン・ヨジョンは「当時は『離婚した女だ』とみんなに言われ、『テレビに出てはいけない』とも言われたが、今は私のことがとても好き。変だけれども、それも人間」と言った。また、「小さな役だったり、みんなに嫌われたりして、『もうやめようか』『米国に帰ろうか』とも思ったけど、私はまだ生きていて、結局は演技を楽しんでいる」とも語った。
『ミナリ』は第93回アカデミー賞で主演女優賞をはじめ、作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、音楽賞の6部門にノミネートされた。主演男優賞にノミネートされたスティーヴン・ユァンはアジア系米国人としては初めてのため、注目を集めている。
アカデミー賞授賞式は今月25日に行われる。
パク・ミエ記者