【ソウル聯合ニュース】米映画芸術アカデミーは15日、第93回アカデミー賞の候補を発表した。米国に移住した韓国人家族を描いた米映画「ミナリ」が作品賞をはじめ、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、音楽賞の6部門にノミネートされた。助演女優賞候補に選ばれたユン・ヨジョン(73)は韓国の俳優として初めてアカデミー賞の演技部門の候補に選出された。
同作は韓国系米国人のリー・アイザック・チョン監督が自身の体験を下敷きに、1980年代に希望を求めて米国に移住した韓国人一家の物語を描いた。韓国系米国人で俳優のスティーブン・ヨンと韓国の女優ハン・イェリが若夫婦のジェイコブとモニカを、ユン・ヨジョンがモニカの母、スンジャをそれぞれ演じた。スティーブン・ヨンは主演男優賞にノミネートされた。
「ミナリ」はアカデミー賞の前哨戦とされるゴールデングローブ賞の外国語映画賞をはじめ、米国の映画祭や授賞式で既に数多くの賞を受賞している。
昨年のアカデミー賞ではポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」が6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4冠に輝いたが、韓国俳優の演技部門ノミネートは果たせなかった。
また、今年のアカデミー賞の短編アニメ賞候補には韓国系米国人のエリック・オー監督の「オペラ」(原題)も選出された。