【ソウル聯合ニュース】米アカデミー賞の前哨戦とされる映画賞「第78回ゴールデングローブ賞」の授賞式が2月28日(現地時間)に開催され、米国に移住した韓国人家族を描いた映画「ミナリ」が外国語映画賞を受賞した。
この作品は韓国系米国人のリー・アイザック・チョン監督が脚本・演出を手掛け、米俳優ブラッド・ピットが設立したプランBエンターテインメントが製作した米国映画だが、せりふの50%以上が英語でない場合は外国語映画に分類するという規定に従い、外国語映画賞にノミネートされた。
「ミナリ」は1980年代に希望を求めて米国に移住した韓国人一家の物語で、チョン監督自身の経験が下敷きになっている。慣れない環境で互いにぶつかりながらも頼り合って前に進んでいく家族のストーリーは、移民に限らず家族を持つ多くの人の共感を呼んだ。
韓国系米国人の俳優スティーブン・ヨンと韓国の女優ハン・イェリが若夫婦のジェイコブとモニカを、韓国のベテラン女優ユン・ヨジョンがモニカの母、スンジャをそれぞれ演じた。ユン・ヨジョンは26の映画賞で助演女優賞に輝き、4月に授賞式が開催される米アカデミー賞でも助演女優賞の有力候補として注目されている。
ゴールデングローブ賞では昨年、ポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」が韓国映画として初めて外国語映画賞を受賞した。