新型コロナウイルス感染症の長期化による憂うつな気分を表す、いわゆる「コロナブルー」を克服するために済州オルレキル(トレッキングコース)を訪れる旅行客が大幅に増えていることが分かった。
社団法人済州オルレによると、昨年済州オルレキル26コースを完歩した人は計2778人で、2019年の1624人に比べ71%増えたという。特に、20ー30代の若い世代の場合、2019年の268人から2020年には539人へと2倍以上増加した。
済州オルレが20ー30代の完歩者を対象に実施したアンケート調査の結果を見ると、
完歩の動機としては「挑戦後に自達成感を得るため」(64.3%、重複回答)が最も多かった。そのほか「済州旅行の楽しみ」(55.7%)、「自我省察および思索」(49.6%)などが挙げられた。オルレキルを歩いてよかった点としては「済州の美しい風景を見ることができた」(90.4%)、「知らなかった済州の隅々まで知ることができた」(73.9%)、「ヒーリングと思索の時間」(66.1%)という回答が多かった。
さらに済州オルレ完歩後、最も変わった点については、回答者の72%(重複回答)が「精神的なヒーリング、癒しを得た」と答えた。「感謝の気持ちが生じ、自己愛と自尊心が高まった」(65.7%)という回答と合わせると、完歩者のほとんどが精神的に大きな助けになったと感じていることが分かった。そのほかにも完歩者の67%が「済州に対する理解と愛が深まった」と回答し、10人のうち9人(92.2%)は「また済州オルレ旅行がしたい」との意向を示した。
アンケート調査を企画したキム・ヒギョン済州オルレ・リサーチ専門委員は「新型コロナウイルス感染症の影響で空の道が閉ざされた状況で、青年層は代案として済州オルレを選択した」とした上で「今回の結果は、徒歩旅行がコロナブルーを克服し、済州と親しくなるための完璧な方法であることを確認させた」と話している。