新型コロナウイルス感染症の大流行により最悪の状況に陥っている仁川国際空港の2020年の利用客がおよそ1200万人に過ぎないことが分かった。それさえも、新型コロナウイルス感染症が本格的に拡大する前の1月、2月にそれぞれ600万人、300万人を超えた上での数字だ。
仁川国際空港が1月4日発表したところによると、2020年に仁川国際空港を利用した乗客は1204万9852人と集計された。この期間、国際線と国内線の乗客はそれぞれ1195万5756人、9万4096人だった。これは、歴代最多を記録した前年の7116万9722人に比べ83.1%減少した数字だ。
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こうした減少傾向は、2020年1月20日に韓国国内で最初の新型コロナウイルス感染者が発生してから始まった。特に、3月に韓国で31人目の感染者から始まった大邱発の新天地(新興宗教・新天地イエス教証しの幕屋聖殿)教会で発生した集団感染により、4月から仁川国際空港の月間利用客は20万人以下に激減した。
2020年に仁川国際空港の運航便数は14万9982便で、前年の40万4104便に比べ63%減少した。また、仁川国際空港を経由して第三国に向かう乗り換え客は同期間に209万3702人で、前年比75%も激減した。
一方、空港貨物の運送量は増加した。