犯人を捕まえた後に焼酎1杯…警察官行きつけの店を紹介

　春川警察署のイ・デウ刑事課長は「強力界の伝説」と呼ばれている。30年余り警察官として在職し、1000人以上の犯罪者を検挙してきた。

　犯罪者たちにとってはまさに「死神」のような存在だが、意外と多くの元犯罪者たちが「助けてほしい」とイ課長を訪ねてくるという。イ課長が今年出版した本『生まれ変わっても警察』の推薦文のうち相当数は、過去にイ課長が刑務所に入れた人たちが書いた。

　助けを求めて訪ねてくる前科者たちと会い、焼酎を1杯飲みながら事情を聞いている食堂を紹介してほしいと頼んだ。すると、イ課長は「警察署にやって来る人たちとは味を楽しむというよりは近い場所に行く」とした上で「同僚の警察官と会食するときに行く近所の店を紹介しよう」と語った。

◆シンサ豚ポルジプ

　イ課長が長い間勤務していたソウル西部警察署からほど近いところにある豚ほほ肉専門店だ。これまで韓国国内ではサムギョプサル（三枚肉）、肩ロースなどに押されてそれほど人気が高くなかったが、欧州や日本ではおいしいと言われている部位だった。最近広く知られるようになり、価格が以前に比べて上がったが、まだサムギョプサルよりは安く、焼酎のつまみとして負担なく食べることができる。

◆パク・ミョンド蓬坪そばマッククス（そば粉冷麺）

　マッククスとそば粉チヂミで知られるそば専門食堂。イ課長がソウル竜山警察署で勤務していたとき、よく訪れていた店だ。冬にだけキムチチゲ（鍋）を提供しているが、マックスに劣らないほど人気が高い。

◆ファ羊ヨンガ

　羊肉に対する拒否感をなくせる食堂だ。6カ月未満の若い羊だけを使用しており、嫌なにおいがないという。炭火で焼いたつやつやの羊肉を包んで食べるようにと、ナンをオタカラコウのナムル、ニラと一緒に提供している。

◆大手炭火焼き

　昨年1月に春川警察署に赴任してから見つけた名店だ。豚肉の肉質が非常によく、価格も手ごろだ。サムギョプサル・肩ロース・ハラミ・豚トロ・背肉などいろいろ味わえる「豚セット」のほか、トルミサル（首の後ろのお肉）・ほほ肉・豚トロで構成された「ティッコギ（金海発祥の焼き肉料理、ティッは後ろ、裏側の意）セット」が代表的メニューだ。

キム・ソンユン記者